ひろポンの“わたしにも作れますぅ” 

60’sオヤジのブログへようこそ。模型、モータースポーツ、イラストなどクルマと乗り物を中心に気ままに書いていきます。

ウォルフガング・フォン・トリップス

2009-05-04 | Motorsport
久々に本の紹介です。
ドイツ人F1ドライバー、ウォルフガング・フォン・トリップスの本です。
96年にドイツのHEEL社から発行されました。
30cm四方ほどの大型本で130ページほど。
(ISBN 3-89365-548-4)

50年代後半から61年にかけてスポーツカーレースとF1で活躍し
事故で亡くならなければドイツ人として最初のF1チャンピオンになっていたであろうドライバー。

タイトルにあるGRAFの名の通り、彼はドイツの伯爵家の出身です。
すべてドイツ語ですが、彼の生い立ちからプライベート、出場したレースなど
モノクロが中心ですが多くの写真とともに紹介されています。

そして最終章は悲劇の舞台となった61年モンツァ。
中にはおそらく巻き込まれたと思われる観客が回していた
映像のコマ送り写真が掲載されています。

メカニズムには執着せず、ただ速く走ることに徹した彼は
数々のエピソードを残しました。
フィル・ヒルが偉大なドライバーであることは言うまでもありませんが
私は個人的にはシャークノーズ156=フォン・トリップスですね!

20年ほど前、マツダ・ファミリアの兄弟車エチュードのCMソングで
一躍人気の出たイギリス人ミュージシャンのクリス・レアも、フォン・トリップスに
魅せられた一人です。
彼は、自身の少年時代も反映させて数年前に映画“ラ・パッショーネ”を制作しました。

私は残念ながら映画を見逃してしまいましたが、カーグラTVでちらっと見た映像には
フォン・トリップス財団から提供された実際のレースシーンもありました。
サントラCDは今でも手に入ると思います。


そして今年、すでにご存じの方も多いと思いますが、彼とフィル・ヒルをテーマに
ハリウッドが映画を作ることが明らかになりました。
タイトルは“The Limit”
主演はスパイダーマンでお馴染みのトビー・マグワイア。
彼はフィル・ヒルを演じるそうですがフォン・トリップス役は誰なんでしょう?

モーターレーシングの映画って、一部作品を除いてたいがいコケていますが(笑)
テーマ自体が非常に渋い?この映画、さてどんな作品になるのか今から非常に楽しみです。

トビー・マグワイアが、伝説のF1レーサーの物語を映画化 : 映画ニュース - 映画.com

Tobey Maguire To Play Racing Legend Phil Hill In The Limit