信州の秋は美しい。紅葉は温度差が大きく赤が綺麗だ。当然と思って意外と気づかないことの一つに、柿やリンゴの実の色づきがある。これらはみな、実が熟す季節になるとそれまでの緑から一斉に赤くなる。
紅葉ほどではないが、赤くなるにはわけがある。赤は鳥たちに「ことしも美味しくみができました。今が食べ頃ですから、どうぞ食べてください」と教えているマーカーだというのである。葉の陰に隠れていた時期はまだ実も種も未熟で緑色で判別が難しい。ところが時期になると空を飛ぶ鳥に発見してもらうため赤くなる。紅葉は木々の排泄作用だと言うが、この手の実はちょいと違って、一流の仕組みがある。鳥にはごちそうを、ついでに種を飲みこんでもらって子孫を肥料込みセットで、足のない植物には及びもつかないはるか遠くへ運んでもらう、植物と動物との相互扶助精神あふれる産物なのだ。
このような自然界の知恵が小学校の教科書には、いくつも出ている。しかし決して天地万物の造り主である、計り知れない神のわざとしては決して書かない。ただただ、読み手に自然を感心させている。驚くことにつきつめれば未だに、「進化」という偶然の累積でこのようになったと思っている。
馬鹿も休み休みにしてもらいたい。これだけ精緻なシステムが偶然でできるはずがない。自然の石や木材が材料であっても、すてきな家が建っているのを見て、「あれは偶然にできた」「何万年かの過ぎた時と、適者生存の仕組みで家ができた」と言っているようなものだ。
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信州はもう晩秋である。今回リンゴはすごいと思った。どうしてか?
熱帯や亜熱帯にはたくさんの種類のくだものがある。しかし緯度が上がるにつれてくだものの種類が少なくなり、北限がリンゴなのではないか?極上の蜜リンゴをほおばりながら、昨日の朝、このリンゴを収穫している時、薄氷を葉や実の上に載せていたことを思い出した。北限のくだもの、リンゴ。人間にもっとも健康をもたらしてくれるくだものリンゴ、これを造物主である、神様に感謝した。 ケパ
※まったく余計なことだが、エデンの園にあった木の実は「リンゴ」と考えない方が良ろしいかと・・・・。その理由。北限のくだものリンゴがとれる地域は、裸暮らしではちょいと無理だから(^_^;)・・・・でも神さまは何でもおできになるから、否定するほどでもないかも・・・・・と、ほんとに余計なことでした。