Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

いま感じるものをまっすぐに撮る

2011年07月14日 | Photography


「大阪」を撮りだしたのはいつからか。
ロフトにあるネガの山をひっくり返さねば正確にはわからないが、少なくとも15年くらい前だろう。
撮っても撮っても「これだ」という手応えがなく、いつもだれかの二番煎じのような写真しかできない。
ようやくまとまったと思ってニコンサロンに応募すれば、あっさりとボツになって却ってくる。
もう大阪はやめよう、わたしにはムリだ。
いつしか大阪を撮る意欲は失せていた。

ところが最近どんどん撮れるので、ふしぎな感じなのである。
震災以後、見える風景が変わったというか。
もっと正確にいうと、先日のSIGNの写真茶話会以降、わたしの向かうべきイメージの方向が見えたという感じ。
キーワードは「喪失感」と「距離感」。
わざとそんなさびしい写真を撮ってるわけじゃないけど、あとで見直したらなんだかそんな感じのイメージが写ってる。
ああ、わたしが大阪の風景に見ていたのはこれなのか。
「大阪を撮る」なんてエラそうなテーマではなく、自分のいまの目線で感じる風景をポツポツと撮れば、やがてそれが自分の見た大阪になるのかもしれない。

撮り方はいたってノーマル。
M8にエルマリート28ミリか、ゾナー40ミリを付けてふつうに撮っている。
ちょうど画角が37ミリと53ミリになるので撮りやすい。
ライカを使う先人たちもほとんどがこの画角であるのは、街の風景を撮るのに最適な画角である証左だ。
今週に入って日課のように撮りつづけている。
いつまでつづくかわからぬが、イメージが見えているうちに撮りためておこうと思う。

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