Happyday of LUCKY

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極寒から極楽へ

2014年01月12日 | Photography
ようやく自由になる時間ができたので、きょうは久しぶりに暗室作業をする。4ヶ月ぶりか。
わが家の風呂場は極寒なので保温器を3台置いて、その上にそれぞれ処理液バットを置く。
まずは現像済みフィルムのベタ焼きから。



昨年の写真展「REBORN」以降、あたらしい作品をつくるためにペンタックス67で撮っているが、6×7というフォーマットは120フィルムの場合、10枚撮りになる。この10枚という枚数は、六切りの印画紙では非常にベタ焼きが取りにくい。
現像所にフィルム現像を頼むと、2枚ずつにカットされて返ってくるので、これはもう最悪である。なので、わたしはカットせずに長巻きのまま返却してもらって、自分で「1+3+3+3」という枚数でカットする。

1枚だけにするコマは必ずしも1枚目とはかぎらない。長巻き状態でチェックして、できるだけダメなコマを1枚にしてカットする。
そうしておいて、ベタ焼きのときは3枚連なったフィルムを3本ならべて(つまり9枚分)焼き付けている。あとの1枚は9分割した小さな印画紙の上に置いて、べつのベタ焼きをつくったりもするが、ダメなコマのときはもう焼かない。
6×7を使っている人たちはいったいどのようにしているのだろうか。だれか教えてほしい。



さて、ベタ焼きができあがり、久しぶりのプリント作業。
はじめに去年の10月に行ったバイクツーリングのときの写真を焼く。3ヶ月ほどまえに撮った写真なのに、モノクロプリントにするとなぜか懐かしい感じになる。
きょうの印画紙はチェコスロバキアの「フォマ」というメーカーのもので、紙の色がややグレーがかっているためか、ハイライトの抜けがわるく、全体のコントラストが低い。
よくいえば白黒写真らしい、やわらかい調子なのだが、それが懐かしい感じに見える原因かもしれない。
この日の龍神スカイラインはくもり空で、かえり道には霧雨も降ってきたので、そのときの雰囲気をうまく表現していると思う。

午後から「REBORN」につづく新作のプリントを焼く。
新作といっても、これが作品になるかどうかはまだわからない。このままお蔵入りしてしまうこともあるからね。とりあえず六切りプリントで5枚しあげた。
夕方、暗室作業を終え、道具を片付けて、ついでに浴槽も洗ってお湯を張る。極寒暗室のあとのひと風呂は、えもいわれぬ心地よさである。まさに極楽、極楽。

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