Happyday of LUCKY

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写真を撮りつづけるということ

2016年03月04日 | Photography
写真展4日目



昼下がり、バックヤードで本を読んでいると、ひょこっと顔を出したのは友人のRさんだった。遠くから見に来てくれたのですね。
彼女はいつもの笑顔で「写真を撮りつづけて、写真を選び、こうして写真展をするということ。それがどういうことなのか、よくわかりました」といった。

9年ぶりに写真制作を開始した彼女はなにか目に力がこもっていて、いつもより饒舌なのにおどろく。
そのあと写真の行間を読むということや写真のつよさについて、カラーフィルムとデジタルの発色のちがい、プリンターやペーパーのちがいによるトーンの出方のちがい、展示空間と環境光のこと、プラウベルマキナ67のこと等々、写真作家でないとわからないような話を延々とする。

さいごにどうしてわたしたちは写真を撮りつづけるのかという根源的な話になった。その答えは出なかったけど、本当は彼女もわたしもうすうす気がついている。ことばにしなかっただけだ。
気がつけば1時間以上たっていて、そういえばきょうは料理の話をいっさいしなかったことにまたおどろく。
彼女はいま作家人生の岐路に立っている。勝負のときだと思う。

わたしは今夜きつい仕事があるので、16時にギャラリーを出る。

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