なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

余別岳1297m北尾根

2018-04-22 | 雪の山

積丹山塊の忘れ物、余別岳を片付けに行った。
ルートは、こんな感じ。大きくなるはず。


岬の湯に向かう道に入ってすぐ左に入る。
突き当りが駐車スペース。


雪がつながっていないのでシートラして尾根の西側に回り込む。
急斜面なのでスキーを担いだまま、雪をつなぎながら尾根に取り付く。
細い尾根にだんだん雪が増えてきて、傾斜が緩み、幅が広がっていく。
景色は広がり、樹林も少なくなっていく。


歩きやすく広々とした緩斜面をひたすら登る。快適な有酸素運動を続けると、前衛鋒が眼前に迫る。
前衛鋒稜線はハイ松が出ている。ちょっと怖いが東側急斜面をトラバース気味に滑り降りる。
ここからずっと稜線東側はクレバス状態。


コルに到達。
すぐ上は地図で等高線が混んでいるところ。
スキーどころか、アイゼンでも少々怖い急ツル斜面。
東へトラバースして尾根に取り付けばスキーでもいけるかと思ったが、雪が締まっているので転んだら止まらない。
仕方がないので、アイゼン装着。


ここだけ、と思っていたのでピッケルがない。上がったら、スキーが活躍する平たい地形だが、怖いのでスキーは残置。
50mに満たない核心急斜面を慎重に登り、立ち木を掴む。
ふう!

上がると、予想通りのだらだら緩斜面。


ここが長い。
でもまあ、時間も早いし、風もない。
さっきの緊張感がうそのように、のんびり眺めを楽しみながら歩く。
下から4時間と少し、余別Peak。


これまで登ってきた山々に囲まれて幸せ。
大きな三角点をテーブル代わりにお食事。


人にはまったく合わなかったが、余別ピーク南東下斜面をポンネ方面にトラバースする人影を3人見た。
白装束だったから自衛隊の方かしら。

すっかり晴れた中、のんびり台地を歩き、戻る。
雪が緩んできて、急斜面の下りはなんともない。
問題はこっち、前衛峰。写真はピーク側から。


下りでは、登りながらの急斜面トラバースになるので、すっと通過できない。
仕方がないので、ハイ松漕ぎ覚悟で稜線通りに歩く。
予想通り、こんなのが2回。

ハイ松ジャングルジムは久しぶり。スキーを背負ってはもっと久しぶり。

これで心配事は去ったと思い、気持ちよく緩斜面を滑っていたら、最後細い尾根に乗るのを失敗。
しばしさまよい、まだらに残った雪を笹薮滑走を交えながら下山。

これで積丹の名のある山は終了。