28日の冬型天気図から、徐々に緩むと思われた29日。
新十津川辺りは、増毛山塊が西風を防いでくれると期待して、先週に引き続き吉野地区に向かう。
途中の道は、増毛山塊が防いでくれない。
時折前が見えなくなる天気の中、ところどころまだ除雪が入っていない道をゆっくり車を走らせる。
ねらいは富士形山637m。
吉野地区に着くと、青空が感じられた。
徳富岳の雄姿がぼんやり浮かぶ。
期待を込めて出発する。
ラッセルが深い。
そして重い。
進むにつれて積雪が増えるし、樹林に入るとギャップを越える苦労もつきまとう。
天気も結局曇りに積雪。
風がないだけありがたい。
時折続く針葉樹林帯は、雪が積もりにくいので少し楽ができる。
稜線に上がるが、思ったよりヤブ尾根だ。
先週に比べると雪が安定しているが、やはりまだ少ないのか…。
ピーク直前は、開けることが多い。
富士形山Peak。
噂では展望があるらしいが、曇り。
雪が止んだだけありがたい、と話していると、また降ってきた。
ピークから滑る。
雪が重深で、まっすぐしか滑らない。
右の沢型を滑る喜びが頭をよぎるが、まだごそっとはがれそうな感じなので止めておく。
普段なら、シューっと行けそうな斜面が次々現れる。
でも、漕いでいるか、歩くように滑るかのどちらか。
少し浅ければ、素敵なクリーミーパウダーなのだが…。
何度か小沢を渡って、林道のちょうどいい場所に出る。
登りのトレースがある少し上だ。
だからすぐに登りトレースに乗る。
まったく滑らない傾斜が多い。
ウロコ板だからよいが、手強いラッセル後の林道歩きは疲れる。
しんしんと静かに積もりゆく雪の中、たんたんと歩く。
疲労が心地よい。
帰りの運転も怖かった…。
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