なちゅらる Hi !

かっぱの心をうるおす、山・川・岩・海などの小さな自然。主に北海道の話。

行き帰りの運転の方が怖い日がシーズンに数回あるものだ

2024-12-29 | 雪の山
28日の冬型天気図から、徐々に緩むと思われた29日。
新十津川辺りは、増毛山塊が西風を防いでくれると期待して、先週に引き続き吉野地区に向かう。
途中の道は、増毛山塊が防いでくれない。
時折前が見えなくなる天気の中、ところどころまだ除雪が入っていない道をゆっくり車を走らせる。
ねらいは富士形山637m。

吉野地区に着くと、青空が感じられた。
徳富岳の雄姿がぼんやり浮かぶ。
期待を込めて出発する。

ラッセルが深い。
そして重い。
進むにつれて積雪が増えるし、樹林に入るとギャップを越える苦労もつきまとう。
天気も結局曇りに積雪。
風がないだけありがたい。
時折続く針葉樹林帯は、雪が積もりにくいので少し楽ができる。
稜線に上がるが、思ったよりヤブ尾根だ。
先週に比べると雪が安定しているが、やはりまだ少ないのか…。

ピーク直前は、開けることが多い。
富士形山Peak。
噂では展望があるらしいが、曇り。
雪が止んだだけありがたい、と話していると、また降ってきた。

ピークから滑る。
雪が重深で、まっすぐしか滑らない。
右の沢型を滑る喜びが頭をよぎるが、まだごそっとはがれそうな感じなので止めておく。

普段なら、シューっと行けそうな斜面が次々現れる。
でも、漕いでいるか、歩くように滑るかのどちらか。
少し浅ければ、素敵なクリーミーパウダーなのだが…。

何度か小沢を渡って、林道のちょうどいい場所に出る。
登りのトレースがある少し上だ。
だからすぐに登りトレースに乗る。
まったく滑らない傾斜が多い。
ウロコ板だからよいが、手強いラッセル後の林道歩きは疲れる。

しんしんと静かに積もりゆく雪の中、たんたんと歩く。
疲労が心地よい。

帰りの運転も怖かった…。


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