Paul McCartney、2017年武道館公演bootleg。
前回投稿のPicadilly circus盤にて打ち止め!、と宣言しておきながら、
EVSD&XAVELコラボの限定BOX盤もやっぱり入手。
予約段階でネット上の各ショップで完売していく様子を見ていて、とてもスルーする気にはなれなかった。
コーティングされた艶あり日本語帯付のBOX仕様!(画像は箱の裏)
内容は紙ジャケ2枚に渡り、「IEMソース+SBDソース」×2枚、「AUDソース」×2枚、「SOUND CHECK」×2枚の合計6枚のディスクが収められている。
さらに24ページに渡る当日4月25日のステージ写真集と限定番号入りのカード(当方のは120番代)、そして号外のレプリカが封入されている。
ここの所じっくり時間をとれる状況にないので、この間の日曜日に早起きして(!)まずはディスク1&2、「IEMソース+SBDソース」を聞いてみた。
一聴してわかる、今日までにリリースされてきた2017年日本公演モノとの違和感。。。もちろんいい意味で。
これは単なるイヤモニ傍受音源とオーディエンス音源のミックスなのか?。
ポールのボーカルをど真ん中に据え、ギター、ベース、ドラム、そしてキーボードの音声が、音量含め完璧なバランスで配置されている。
しかも傍受音源そのままの様なカサついた音ではなく、艶感のある太い音で鳴っている。
ウィックスだけが目立つのではなく、きちんと他のメンバーのコーラスも聞こえる。しかもバランスよく。
歓声も演奏に被るような場面もなく、ポールとのコール&レスポンスの様子もリアルに蘇らせてくれる。
一番わかりやすい表現は「まさにオフィシャル・リリースのライブ盤」を聞いているかのよう。
驚愕!というよりも不思議な音だなあ、というのが素直な印象。
ネットにUPされた音源を聞いている時のような「マトリクス盤だからバランス不自然なのはしょうがないよな」とか「もっといいAUD音源なかったのかな」とか脳内で
妙な差引きをしないで聞き進められる。
メーカー・インフォには
「ステージ上に設置されたモニタリング用スピーカーのステレオ・ライン音源、複数のステレオIEMソースなどを正真正銘プロ・ユースの機材を用いてステレオ・ミックス」とある。
各メンバーの出す音をキャッチし、1本のライブステージを再構築したという事なのだろうか。
このBOXのこの2枚のディスクを聞いて「ブートレグもここまできたか」、「最新の機材の実力はすごい!」との感想を目にする。
機材の進化、プロ・ユース機材の実力もすごいのかも知れないけど、ここまで高い質感のアルバムに仕上げる製作者のマスタリングのセンス、経験値の高さが何よりも評価されるべきなのだろう。
非公式のライブ・アルバムは、個人的には客席の喧騒をそのままパッケージしたオーディエンス録音が最高だと思っているけれど、このBOXに収められたこの2枚からは、インフォに偽りなく「別格」だなと思える衝撃を受けた。
前評判が高かったからか、初週の土曜日(6/24)のお昼過ぎにはBF店頭にて「完売」の告知がなされていた(店舗にて確認済(笑))。
好評を受け、というか予想通り?(笑)、ジャケット・デザインを変更した2nd Editionの予約が始まった。
写真集がついてるorついてない、で千円ほど価格が違うとのこと。