今朝は、早起き(ってほどでもないけれど)して、一路軽井沢へ。
愛車でドライブがてら行きたかったところ、路面凍結との情報もあり、お得な高速バスで行くことにした!
(川越-軽井沢間で2000円ちょっと、2時間かからず!)。
有志によるジョン・レノン追悼のイベント「苺畑でつかまえて」を見に!。
開演ギリギリに、会場の万平ホテル内のホール「ハッピーバレイ」に着くと、入り口にはすでに「満員御礼 当日券は売り切れました」の札が・・・。
ストロベリーフィールズを模した門をくぐって会場に入ると、超満員の人だかり!
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正直これだけの、知り合いだけではなく一般のお客さんが集まってることにびっくりした。
ビートルズ初期、中期、後期、そしてソロ期の4つの時代を、ライブ演奏を通して再現し、聞いて、そしてジョンを想うイベント
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個人的に一番ヒットしたのは、最初の初期チームの演奏で、1963年ロンドンで開かれた皇室御前コンサートと、1966年の日本武道館で行われたコンサートの2つを完全再現したもの。
2つのライブともビートルズのライブ活動の記録として現在でもビデオなどで見ることのできる代表的なもので、自分も何度も繰り返し見てきた好きなライブ。
しかもちょうどライブ活動期の初期と末期にあたり、この2つのライブを続けて見せるという秀逸なアイデアにまず脱毛・・・
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演奏も完璧で、ホンモノのビートルズの、ライブにかけるテンションの違いまでも演奏仕分けていて素晴らしかった。
ジョンの「安い席の人は拍手を、高い席の人はジャラジャラ宝石を鳴らしてください」はもちろん、ポールの「ソッフィー、タッカー(緊張気味)・・・」といったMC場面まで完璧に再現してくれて楽しい
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日本公演ライブでは、武道館での演奏だけではなく、羽田空港に着いて日航機からハッピを着て降りてくるシーンまで再現(日航機もハリボテで作ってある!。カメラ持ってかなったので画像がないのが残念)。
「やりすぎやろ~」と一人でニヤニヤしてしまう。周囲が見たら、きっとキモいオッサンに見えたことだろう・・・。でもこういうライブは大好きだからしょうがない
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続く中期チーム、ライブ活動をやめてスタジオに篭ってレコーディングに明け暮れた時代をこれまたうまく再現。ここでも凝り凝りのサウンドメイクが見られてニヤニヤ
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大体「テルミン」の演奏(@Walrus)なんか初めて見たわ!。「All You Need Is Love」は何気にライブであんまり聴いたことなかったので新鮮。結構曲構成とか覚えんの大変だろうなあ(笑)。
「A Day In The Life」もそれぞれのプレーヤーが可能な限りの音作りと演奏で、あの壮大なサウンドを再現していて感動だった
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そして後期チームに行く前に、「Eleanor Rigby」、「Yesterday」を本物の弦楽4重奏付で演奏!。
これまたこんな編成でライブ演奏は見たことないのでびっくり!
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プロ・ミュージシャンのライブではここまでの、いわゆる「諸々を度外視」した演奏は望むべくもないので、かなり貴重なものを見せていただいたという印象!。
そして後期チーム。俗に言う「Get Back」セッションと、アップル社屋上での4人揃っての最後の演奏「ルーフトップ・コンサート」を、これまたニクいくらい上手に再現
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スタジオ・リハ風景では、よく見ると奥の方に茶色いタンス状の物体が・・・。
あ!!、またレズリーだ。1月のY&Tさんでのライブ以来の登場か?
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それにしても軽井沢まで、こんな巨大で貴重なクラシック・アンプを持ってくるとは・・・。会場にいる何人がここまで期待して足を運んだことだろう・・・っていうか気づいただろう
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・ ・・でも狙い通り、波打つような、あの時代の空気を真空パックしたかの様なギター・サウンドがしっかりとホールに響いておりました。こういうディティールへのこだわりが、ライブのリアリティ「1969年!」感をグっと増していた。
ホントに隠れて録音でもしとけばよかった
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ソロ期チームの前にジョンが最後の数年間、夏、軽井沢で過ごした際に家族で立ち寄った喫茶店「離山坊」のオーナー、槇野さんのお話が。
ジョンと実際に会った人ならではの、心温まる、そして知られざるエピソードの数々が披露された。
特に、最後にジョンが立ち寄った際に忘れていったライターを、悲劇を経て9年後に再び「離山坊」を訪れたオノ・ヨーコさんに返却した時の話で、ヨーコさんが家族で朝食をとっていた東屋に一人佇み、ライターに火を点したところ勢いよく点いた、というくだりは涙なしでは聞いていられなかった
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ぜひとも、暖かくなったら「離山坊」を訪ねて、槇野さんからまたお話を聞いてみたいな、と思う。
そして槇野さんのお話から、会場の空気ががらっと変わったような気がした・・・。
そしていよいよジョンにとっての最後の時代、ソロ期チームの演奏。
ここは「プラスティック小田バンド」が登場!。
槇野さんのお話を受けての演奏であり、きっとメンバーさんの胸にも期するものがあったんだと思う。何かが乗り移ってるような、気迫のこもった演奏が展開された。
これまでPOBの全てのライブを見てきた訳ではないけれど、自分が見てきた中でも最高の演奏だったと思う。なんか別バンドみたいに思えた
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そして出演者全員による感動のフィナーレへ…。
今日は運転する必要がないのでゆっくりと、緊張も何の準備もなくビールを飲みながらフツーに椅子にひっくり返ってイベントを見ていたけれど、このイベント全部が出演者・スタッフによる手作り、という事実を遅まきながら思い返した!
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例えば、初期チームの演奏時に登場した日航機のハリボテ。
これだって業者さんに発注してしまえばすぐ納品されるようなモノだけれど(失礼!)、自分達で設計、材料の選択、裁断、組み立て、塗装、搬入を行ったわけで、当然その間には意見の違いや個々のイメージの擦り合わせ作業があったに違いない。
そして同じような作業が、スクリーンに映し出されるCGや映像(これも見事なできばえ!)、衣装や小道具、進行、ちょっとした演出に至るまで延々と繰り返されたんだろうから、そのエネルギーたるやいかほどのものだったか。
出演者、スタッフともに知っている人達が大半、という事実を差し引いても、やっぱり尊敬せずにはいられないイベントだったと思う
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と言っても、出演者、スタッフが主役になっていたのではなく、あくまでもイベントの主役はジョン。
おかげでジョンをこれまで以上に身近に感じさせてもらいました。
出演者、スタッフのみなさん、お疲れ様でした&ありがとうございました。
そして関東から駆けつけたお客さん達もお疲れ様でした!。