昨日、約20年連れ添った愛車「MG-F」をついに廃車に…
自分のライフスタイルが変わってきた事もあるけれど、ここ数年で足回りが完全に逝ってしまい、対策も検討したものの、
もう潮時・・・愛嬌のあるMG-Fの顔が「もう十分。よく走ったよ。」と言っているような気がして…。
「MGは心情的なスポーツカー」という言葉を耳にしますが、このMG-Fもまさにそんなスポーツカー。
大排気量のエンジンを積んで直線を猛スピードで突っ走るタイプのスポーツカーとは対極にいる一台でした。
ほぼ1トンという軽い車体に、普通乗用車用の凡庸なエンジンながらミッドシップにレイアウトし、
カーブをひらりひらりと駆け抜けていく爽快さは、英国製ライトウェイト・スポーツカーであることを強く実感させてくれる車でした。
日常の速度域でも十分にドライビングの楽しさを教えてくれましたね。
新車で買ってそれから約20年。
19歳で一人暮らしを始めたから、生まれてから家族と過ごしたよりも長い時間コイツは傍らに居てくれたわけで、車・機械とは言え完全に情がうつってました。
最期、積載車に乗せられカーブを曲がって姿が見えなくなるまで見送った後は、情けない話、涙がちょちょ切れてしまいました(笑)。
新車の時から雨漏りはするわ、樹脂類は経年劣化でバッキバキに割れていくわ、一定期間でエンジンのガスケットを交換しなけりゃ
お釈迦になるかも?という爆弾を抱えてたり、極めつけはメーカーが消滅したりと、日本車を維持するようにはいかなかったけれど、
それでもこの車を運転する事自体が楽しかったし、色々な場所へ荷物を積んじゃ、えっちらおっちらと出かけていきました。
それにしても・・・、思いのほか手放したことの喪失感が大きく、今日は一日沈んで過ごしました。。。