ほぼ1ヶ月前、ネット上にマイク・ミラード録音によるポール音源がリリースとの情報が。 ついに「Wings from the Wings」の大元マスターがリリースか!と色めきたったのも束の間、詳細を知りより大きな驚きに襲われる事に(笑) なんと89年11月29日のLAフォーラム公演がリリースとのこと。 こんな最近まで、といっても30年も昔の事だけど、マイク・ミラード氏は活動していたんですね。 自ら命を絶ったのが92年とも94年とも言われているから、ほぼ最晩年の録音と言えるんだろう。
遂に登場したミラード録音のポールということでR盤含め各所からアイテムのリリースが案内されるも、自分はこちらの盤をチョイス。
「マイク・ミラード」で既にブランド化してる面もあるので、なるべく氏が記録した「素」の音に近いものを・・・。
もともとフリーで上がってる音源なんだから付加価値をつけて・・・、ってメーカーの考えも理解はできるのだけど。
大きな期待をもってディスクをトレイに乗せて、いざプレイ。
お~、さすがのミラード録音と思わず唸ってしまう。
なんなんだこの奥行と拡がりを感じさせる、まさにその場に「臨場」してる感は。
アリーナ真ん中3列目シートでの録音ということでステージが十分過ぎるほと近い。そしてバンドの音がデカい。
周囲の喧騒も序盤こそうるさ目ながら、ステージが進むにつれ落ち着き、ほぼ気にならない程度に。
この拡がり感は、とてもハイポジのカセットテープで録られたものとは思えない。
ついついスピーカーのボリュームを上げていってしまう。
器材もさることながら(って「Nakamichi550」なんて大きなレコーダー、89年当時にホントに持ち込んでたのかな?)卓越した録音技術はまさに匠の技と言えるもの。 いやホントに録っててくれてありがとう(笑)
同じ録音者、会場だけあって、76年の名盤と質感も似てるような・・・。
2020年の夏になってまさかこんな音源に出会えるとは。 ポール・マッカートニー ファンの新たな定番となる音源でしょう。