With A Little Luck!

趣味と生活と衝動買い日記です!(笑)。

もくもくと

2007年07月31日 | 日常
「お前生きてたのかよ。線香あげようかと思ってたぞ!。」
あんまりな一言で始まった火曜日。
しばらくぶりのお得意先に電話を入れてみた。

「来んな、来んな!」と言いつつもちゃんとアポをくれた。というわけで、金曜日は朝一で栃木行きが決定

こんな営業部配属なりたての頃のような会話が妙にホっとするこの頃

そりゃまあ、年齢はそこそこきちゃったけど、まだまだ半人前な自分。
ほとんど放置プレーのプレッシャーに、自分が引き受けたんだから愚痴るな、とポーカーフェイスのつもりがただの無表情・・・。いやはや、やっぱり半人前だな

写真は、今日ようやっとユニオンから届いたポールの新譜日本盤各種(遅すぎるわ!)。
通常盤に、デラックス盤に、発売が延期に延期されたピクチャー・アナログ・シングル。
アナログ盤は想像よりもしっかりと重量感のある作りで大満足(もう再生すらできないけど・・・)。


ジャケ裏の写真。
エレキ化したマンドリンに、意味なさそうに見えるメーターやスイッチがごちゃごちゃと。ちょっぴりSFチックになってるところが、ポールセンスっぽくていい感じ

さ、明日からもう8月だ、頑張ろう


ポールが泣いてる

2007年07月28日 | Beatles
ポール、2007年シークレット・ライブ音源第二弾。
6月27日、ロスのアメーバ・ミュージック・ショップで行われたライブをオーディエンスにて完全収録!。

ちょっとステージから遠めの音だけど、十分高音質で楽しめる
それにしてもCDショップのインストア・ライブで、ポール・マッカートニーのライブが見れるなんてすごいなあ。
客席にはリンゴやジェフ・リンの姿もあったとかで、その空間の様子を想像しただけでもブルってしまう!。

このライブの聞きどころ、というか自分にとって衝撃だった演奏が、アコースティック・セットでの「Here Today」。
なんとポールが途中で泣いちゃってる・・・。
泣いちゃっているというか、泣き崩れて一瞬歌えなくなってしまっている、という、こんなことはポールの長いキャリアでも珍しいことなんじゃないかな。実際の会場での様子はどうだったんだろう

ジョンへ捧げるこの曲、会場のリンゴの顔を見て感極まったかどうかは、ポールだけに「神のみぞ知る」ところなんだけども、その泣き声が、これまで聞いたことのないような、あまりにも悲しそうで、寂しそうな声で、こちらまで胸がしめつけられるようで、ちょっと普通には聞いていられなかった。

ジョンのことを想って、ということに加え、これまで自分の歩いてきた道のりがフラッシュバックしちゃったような・・・。

きっと、ずっと孤独だったんだと思う。
狭い会場でホンモノのファン達に囲まれ、さらに旧友の姿をその中に見つけたとしたら・・・。

そんなことを想像させてしまう、貴重な演奏と、録音でした・・・。

Disc.1
Drive My Car
Only Mama Knows
Dance Tonight
C Moon
The Long and Winding Road
I'll Follow the Sun
Calico Skies
That Was Me
Blackbird
Here Today
Back in the USSR

Disc.2
Nod Your Head
House of Wax
I've Got a Feeling
Matchbox
Get Back
Baby Face
Hey Jude
Let It Be
Lady Madonna
I Saw Her Standing There

夏のはじまりの一日

2007年07月26日 | 日常
埼玉の東松山から厚木へ、わりとタイトな時間内で移動した一日。

厚木から帰りの東名蛯名サービスエリアで、休憩がてらにソフトクリームを買った。
梅雨が明けたようなモワっとした暑さ。
ファミリーでごったがえすサービスエリアを見てると、ああ、もう夏休みの時期なんだなあ、と実感する。
手に持つソフトクリームがなんだか溶けてきた。慌てて口を近づける。

首都高中央環状線、東名から4号~5号線に向かうトンネルの中。
造られて40年以上経過しているこの首都高のトンネルは、排気ガスで壁も電燈も覆われ、薄暗く気分も滅入る。早く通り抜けたいけれど、いつにも増して激しい渋滞。
暗がりの中、排気ガスと、エンジンのアイドリングの鈍い陰鬱な音が重なっていく。

ランダムで演奏しているiPodから流れてきたのはストーンズの「Love In Vain」。
60年代の終わりの年の、最後の月に発表されたアルバムに入っていた、ロバート・ジョンソンのカバー。
革新的な60年代が終わり、新しい世代が台頭してくる70年代の始まりを控えた、この混沌というか寂寥感というか、空虚なこの時代の空気感が好きで、ある意味ビートルズ不在でまとめられた「Let It Be」と並んで、ストーンズの「Let It Bleed」はお気に入りのアルバム。

そして「Love In Vain」。
今の自分にぴったりだ。
隣の車線に並ぶ、トロピカルな装飾で飾られた軽自動車の運転席に座るバカップルは楽しそう。
まさかとなりの車が、この夏の始まりの夕暮れ時に「Love In Vain」聞いてるとは思ってないだろうな

合流してきた車を1台入れただけで、ノロノロとしか進まないトンネルの中。
あ~、早く会社に戻りたい。

The Who グラストンベリー

2007年07月21日 | 日常
千鳥足で部屋に帰りつく。
明日のことなんか考えずに、ソファにドタっと倒れこむ。
土曜の夜のこの瞬間が一番幸せを感じる

そのままテレビのスイッチを付け、いただいた The WhoのグラストンベリーのライブDVDを見る。

行けなかった2004年の「ロック・オデッセイ」と同じように「I Can’t Explain」からスタート。う~ん、のっけからのけぞるようなカッコよさ
ロジャーとピートも終始激しい動きで爆音を響かせてる!。
2004年日本公演の映像見たときは、ちょっと元気なく感じて、さすがに老けたのかなあって思ったけど、ありゃきっと、日本の暑さにヤラれちゃってたんですね

とにかく元気で、終盤の「You Better You Bet」、「My Generation」、「Won’t Get Fooled Down」の3連発なんか、79年のケニー・ジョーンズ在籍中のライブ映像を見ているよう・・・。

特に「Won’t Get Fooled Down」は映画「Kids Are Alright」のハイライト・シーン、78年のスタジオライブを彷彿とさせるような熱演。ステージ上でダイブこそしないものの、変わらないハイテンションな演奏に感動
いやあ、Who、やっぱり生で見てみたいなあ。今年の前半に、いよいよ単独来日か?、なんて噂もあったけどどうなっちゃたのかな?。

そこそこ飲んで来たにもかかわらず、冷蔵庫からビールを取り出してグラスへ・・・
まあ、土曜の夜だからいいでしょう

甘えてみた

2007年07月19日 | 日常
気持ちまでどんよりとしてしまう、小雨まじりの木曜日

お金をおろそうと入ったATMを出た瞬間、関西事業部に属してた頃の上司、Kさんから電話が入った

まるで申し合わせたように、「ちょっと話したいなあ」、というタイミングで電話がかかってくる。

新しく切り替わった営業車の話題からはじまって、雨に濡れながら色々と話こんだ(ちょっとこの人、話が長い)。

な~んか気持ちを読まれてるのか、つい余計なことをとでも言うのか、自分の今置かれてる状況なんかも喋ってしまった

「自分のことだけ考えときゃええねん。去年の自分より成長したなって思えるように努力すればええねん。経験したことない連中には伝わらへんし、ちゃんと見てくれてる人がおるって。ナカムラ君はぱっと見かしこそうやけど、基本アホな子やからな、難しく考えたらあかん。腹立てることなんかあらへんって。」

アホな子・・・は余計だけど、過度に熱くもなく、適温で発せられたKさんの言葉は、脳ミソにす~っと新鮮な空気を送りこまれたような感じ。

Kさんは、中途でうちの会社に入ってきて、この夏とうとう関西事業部のトップに上り詰めた。やっかみ中傷も、哀しいかな多い。
でも、Kさんが、人知れず努力して、勉強して、今でも、逃げずに立ち向かっていることをよ~く知っている。

そんな人から気にかけてもらって、こうやってたまに声をかけてもらえるのはとてもありがたい。なんだか最近は、こうやって純粋に後輩の立場で、心を打ち明けて話しをできる人も社内には少なくなってきた。この年頃みんなそうなのかな?。
でも自分の場合は、こうやっていてくれるだけましだ。うん、自分は幸せだと思う。

と、日記をつけてるところに、「キャロル・キングのチケット一緒にとってあげるよ」メールが!。ラッキー。
ありがたい。やっぱりついてる。幸せものだ

また地震が・・・。

2007年07月16日 | 日常
午後に1件プレゼン予定があり休日出勤!(流通業の皆様、御苦労さまです)。

机に座って準備をしていると、10時を過ぎた頃ゆっくりと、そして大きく横に振られる感覚が・・・。
最近会社のまわりの再開発が進んでおり、

ビルの解体作業の振動でうちの会社自体が揺れることが多いけど、今日は工事をやってない。
ってことは地震かな?。それにしても長い時間ゆれている。
携帯のワンセグ放送を見てみると、なんと・・・、また新潟で大きな地震が・・・

3年前の中越地震では、祖母や叔父の住んでいる家が全壊してしまい(裏の川に落ちそうになってた!)、新築して建て替えたばかりだったのに。
先月、その祖母の葬儀で訪れた際、集まった人達の口ぐちからようやく、いい意味で吹っ切れて、震災後の生活が軌道に乗り出してるんだ、という実感を得た矢先だったのに・・・。

長岡の叔父の家に電話をかけるも、案の定つながらない。

すると携帯に得意先から一本の電話が・・・。クレームだった
かあ~!、それどころの気分ではなかったけれども、さしあたっては、今、自分のするべき仕事をこなさなきゃっと、商談の準備も急いでまとめて、車に飛び乗った
休日の都内の道は閑散として、池袋~世田谷~新宿の道のりもカーナビの予想する時間通りに到着でき、クレーム処理も商談もうまくいった。

なんだか気疲れして会社に戻り、明日からの準備をポツポツとこなす。

終了後、一応連休の最終日だし、軽く飲んで帰りたいなあ、と思ったけれど相手はおらず・・・
帰りのカルフールで買ってきたビールと生春巻き、そして冷蔵庫にあったソーセージを茹でて部屋で飲む。

スティーブ・ウィンウッドと、ポールの「ケイオス~」を聞きながら、もう一本ビールを飲んだ後テレビをつけると、地震の被害の様子が・・・。
ちいさなお婆ちゃんが腰を曲げながら避難所に入っていく映像・・・、亡くなった方も・・・。不覚だった!、飲んでる場合じゃなかった。

もう一度長岡の叔父に電話をかけると、新築の家はびくともしなかったとのこと。
とりあえずは一安心。

心よりお見舞い申し上げます。

Presence Of The Lord

2007年07月15日 | 西新宿系
雨はやむことなく降っているものの、激しさを増すことなく今のところ過ぎている日曜日

今日も洗濯できずにどうしようかな~、ユニクロ行ってくるかな~なんて考えながら、今年の5月に行われた、スティーブ・ウィンウッドとエリック・クラプトンのジョイント・ライブのブートレグを聞いている

ここのところのクラプトンは、クリーム再結成、昨年の日本でのドミノス疑似再結成、そして今回のウィンウッドとのブラインド・フェイス疑似再結成と、自分のキャリアを総括するような活動をしていますね。まさか終焉ってわけじゃないだろうから、今後の活動へ、ここ数年の動きがどう影響してくるのか楽しみ

で、今年の5月にイギリスの古城で行われたこのコンサート。
ブラインド・フェイス時代以来、30うん年ぶりに演奏されたという名曲「Presence Of The Load」。いい曲なんだけど、ブラインド・フェイス自体にあまり思い入れがなくて
「そっか~、30うん年ぶりか~」と淡々と聞き流す
それよりも、ウィンウッドのソロ・パートで演奏されていた「Back In The HighLife Again」にグっときた

86年の大ヒット・アルバム「BACK IN THE HIGH LIFE」

に収録されている曲で全米1位を記録した「Higher Love」よりも強く、そして優しく自分の心に訴えかけてくる名曲。

ただアルバム自体は、スペンサー・デイビス・グループの「Keep On Running」や「Gimme Some Lovin’」を通してウィンウッドを知って、あの黒いグルーヴを期待して聞いたので、いかにも80年代的なアレンジと曲作りの、イメージの違いにその後はあんまりCDプレーヤーに乗せることはなかった。
でも、あらためて聞いてみると、さすが「ヒットした」だけあって、いい曲がいっぱい詰まったアルバム。ドライブしながら流して聞きたい感じ


86年当時のスティーブ・ウィンウッド。いかにもブイブイ言わしてる感じ。


そして2007年のウィンウッド。きっと色々と角がとれたんですね

さ、ユニクロ行ってTシャツでも買って来よっと。

Steve Winwood with Eric Clapton
Highclere Castle, Countryside Rocks
5/19/07

Disc I:
01-Intro
02-I'm a Man
03-Higher Love
04-Back in the Highlife
05-Dear Mr Fantasy
06-Why Can't we Live Together
07-Keep On Running

Disc II:
01-EC Intro
02-Take It Easy
03-Presence of the Lord
04-Crossroads
05-Little Queen Of Spades
06-Can't Find My Way Home
07-Had to Cry Today
08-Gimme Some Lovin'


昼と夜と

2007年07月14日 | Band
今日から3連休。
でも、今日と月曜は休日出勤
だからこのあいにくの空模様も許せてしまう。これで絶好の行楽日和だったら悔しさ倍増だもんね(大きな被害の出ているエリアのことは心配ですが)。

午前中の大手問屋さんに向けての秋冬商品プレゼン。
あまりのリアクションの悪さに、少々気落ち。そりゃまあ、たくさんのメーカーさんのプレゼン受けるわけだから全てに集中力を持続できるわけではないんだろうけど・・・、今日のはあんまりだったな。ヘルプで休出してもらった後輩君にも申し訳なかった

そして夕方は気持ちを切り替えて「横浜スターシップ」でライブ!
明日には台風が関東に最接近、という空模様で、お客さんの入りもガラガラかな?。
と思っていたら、ほぼ満席になるくらいのお客様が集まってくれた!。
雨に濡れながらも遠路集まっていただいて、本当にうれしい
自分なりに気持ちを込めて演奏させていただきました。



今回はギターに28さんをゲストに迎えて(ありがとうございました!)


Photo by う~さん&内田さん(ホントにどの写真もよく撮れてました!。ありがとうございました)

明日は一日雨の予報。
目覚ましかけないで、眠れるだけ寝て、たまってるCD聞いて、ビール飲んでゴロゴロして過ごそう。

見たい「季節はずれの・・・」

2007年07月11日 | 日常
しとしとと梅雨らしい雨が降る昨日の深夜、雨のおかげで涼しいくらいの夜なのに、なぜか寝付けない

何度目を閉じてじっと眠りにつくよう気持ちを静めても、どうしても眠りに入っていかない。
んじゃまあ、眠くなるまで起きとくか、とテレビをつけてみる。
ハード・ディスクに録りためたまま、見てなかった番組タイトルをチェックして、ずいぶん前に録画しておいた「アド街ック天国」を見た(好きなんですよこの番組)。

この回に放送されたのは、江ノ電沿線の街、番組が名付けるところの「江ノ電タウン」。

冒頭の、ゲストがその街にまつわる思い出やらエピソードやらを語るシーンで、ゲストで来ていた渡辺美奈代さんが、「昔、あるドラマのロケをやってたんですけど、いつもシーズン・オフの海岸とかだったから・・・、そうすると夏の熱気というか思い出が残像みたいにそこに残ってて、なんだか寂しい気分でした・・・。」みたいなことをおっしゃってました

ほお!。渡辺美奈代といえば、おにゃんこクラブの時代から、(自分は)ヤンキーくずれのアイドル、とか、奥さんになった今も、無理やりセレブ気取り!、みたいなイメージを持っていたんだけれど(とっても失礼ですが)、こんなセンチメンタルな心をもち合わせた素敵な女の子だったんだなあ、とすっかり見方が変わってしまった。もっと応援していればよかった。ちなみに当時は渡辺と言えばマリナ派でした。

さて、彼女の出てたというドラマと言えば「季節はずれの海岸物語」のことで、片岡鶴太郎が主役の「現代版寅さん」なんて言われた恋愛コメディで、90年代の前半かなあ、年に数回放映されていたましたよね。

当時は大学生で戸塚に住んでいたこともあって、授業の空いた午後や夕方にひとり、原チャリで出かけて行ったり、免許とって中古の車を手に入れたバイト先の友人たちとドライブに行ったりと、劇中に出てくる海岸、道、夕陽、全てを身近なものに感じてたっけ

鶴太郎演じる主役が毎回、ひと夏(冬の場合もあったけど)の恋におち、結局はフラれてしまい、またいつもの生活に戻っていくというのがお決まりのパターン。
湘南で喫茶店を経営する、モテないけど気のイイ主人公をめぐる、これまた冴えないけど、気のいい仲間たちの小さな人間関係も何だか憧れちゃってたなあ。
今でもユーミンの「Destiny」を聞くとこのドラマを思い出してしまいます。
そう、「Destiny」の前奏とともに国道134号線のトンネルを抜けると材木座海岸が広がるオープニング・シーンは、今でも鮮明に記憶に残ってますね


もう一度見てみたいけど、主要な出演者の2人が自らこの世を去ってしまってたり、もう一人は不祥事で芸能界を追放されちゃってたりで、たぶんDVD化なんて難しいんだろうな。

昔のVHSテープでも残ってないかな、深夜にもかかわらずクローゼットのダンボールをゴソゴソと・・・。
見つかるわけもなく、今日は一日眠かった・・・

誰か持ってないかなあ。


紫のけむり??

2007年07月09日 | 西新宿系
自分の言ったひとことが何のさざ波も起さず、もんもんと過ごす梅雨の季節・・・。

最近、ひとり部屋でビールを飲むときに、肴代わりに聞くBGM(というか聞くためにビールを飲む、という場合が多いけど)はポールの新譜をのぞいてはクラプトンばっか。
で、今夜の肴は、75年、静岡は駿府会館でのライブを収録したブートレグ!。

週末の3日間、午後の数時間しか開いてないようなレコード屋さんで手に入れた、ちょっと高かったけれど、貴重な録音。
「この時代のクラプトンなんか嫌いじゃっ!」って人も多いみたいだけど、自分は好き。

75年・・・、こんな地方まで(失礼!)ツアーしてたんだなあ、とまず感心。
当時の機材でカセットに録音されたというシロモノらしいけれど、すごく奇麗に録音されていてびっくり。1曲目が「Layla」というセット・リストも今からすると新鮮。

それにしても笑えるというか、全編を通して気になるのが、クラプトンの酔っぱらい具合
最近の、ストイックな眼差しで演奏する姿からは想像できないくらいの泥酔状態。
とにかく曲と曲の間が長いし、なかなか始まらない!。
MCやっててもなんだかロレツが回ってないし、そんな状態に、会場の女の子からは「エリック、がんばって~!」と声をかけられる始末
他にも「しょうがねえなあ~」というような失笑が会場のあちこちで漏れている様子も聞き取れる(笑)。
でも、演奏が始まってしまえば、ちゃんと弾けて歌っちゃってるところが、さすがはクラプトン!。ラストの「Tell The Truth」なんて酔いの勢いもあってか、逆にテンション高い演奏が聞けるし・・・。

75年の会場に集まったファン達もクラプトン同様に若く、そして熱い。
時にはクラプトンの酩酊具合に怒りを露わにしたり、時にはステージ上で繰り広げられる若きロックの神たちの熱演に素直に身を委ねたり・・・。

現在の、良く言えば目や耳の肥えたオーディエンスの集まるコンサート会場の様子とはまるで違う、外国ミュージシャン来日公演に触れる極初期の時代の興奮、というか熱気が、会場内で収録されたこの音源に真空パックされている。

大げさな言い方をすれば、日本のロック・コンサートの歴史の一場面を覗いてみるみたいな感覚!。
クラプトンのMCに対し、真剣に「日本語でしゃべってよ!」と叫ぶファンの声を聞くと尚更そんな気になる。若いって素晴らしい・・・

ジャケットのデザインはとてもダサイけど、録音されていたと思われるカセット・テープなんかがあしらわれていたりして、貴重な音源をわけてもらったような感覚。
ブートレッグ、奥が深いなあ・・・。