ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

昨日届いたもの ~其の二~

2007-06-11 09:10:26 | Weblog





菅野真二著「ニッポン野球の青春」

日本に野球が紹介されてから、一高(現東大)の隆盛~
早慶の興隆~早稲田のアメリカ遠征~早慶戦の始まり・中断~
六大学野球リーグ創設、といった野球が日本に根付いていく過程を
詳しく記した本です。

筆者は元・早稲田大学応援部員で、会社勤めの傍ら、
膨大な資料を調べ上げて1冊の本にまとめたそうです。

             

多少早稲田寄りな書き方だとは思うのですが、面白い!
昨日お風呂で読んでいて、危うく読破してしまうところでした
「伝統の早慶戦」と言われますが、何故「伝統」なのかが
明快に分かる一冊です。

日本一と称された一高は「日本のチームとは練習試合しかしない」とか言って
所定の書式の書状を携えて頭を下げてお願いしてきたチームのみ、
練習試合をやってやってもいいぞ、但しグラウンドは一高のグラウンドで、
審判も一高から出す、なんてえらそーなことをやっていやがったんですね。
練習試合だからラインはいらない、(フェアかファウルかわからない)とか
審判は超一高贔屓の判定で、一高選手が見送った球は全てボール、
相手チームの選手が見送った球は全てストライク、
なんてことを平気でやってたそうです。
時代ってゆーか・・・

昼間の練習が終わっても、一晩中何百球も投球練習をして、
曲がって伸びなくなった腕を、桜の木にぶら下がって伸ばしてまた練習した、
なんて、今から考えたらめちゃくちゃな練習方法なんかも
武士道とは切り離せないのですね。
プロ野球も無いから、選手生命とか考えないですしね。

     

そして当初はバントは卑怯だ、みたいに思われていて
「打つなら打つ、見送るなら見送るでハッキリしなさい」と、
否定的に捕らえられていた、というのもお国柄かなぁと。
アメリカ遠征でバントの有効性を目の当たりにしてきた早稲田が、
積極的に取り入れるようになり、広まっていったのだそうです。

どうして急にこの本を読もうと思ったかというと、
佑ちゃんがこれを読んで早慶戦に憧れるようになった、と聞いたから(笑)
いやー、確かにこれ読んだら神宮に行きたくなりますね。

            

あ、も一つ笑えるエピソードを。
早慶戦の人気が凄まじくなってきて、
球場周辺の民家は多大な迷惑を蒙っていたそうです。
畑を平気で踏み荒らす輩に文句を言っても通じないので
人糞を撒き散らして追い払ったとか(爆)
うーん、それは逃げるわな・・・

あっという間に読み終えてしまう1冊です。
興味のある方、是非どうぞ♪
Comments (4)
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