ゆんのひとり言

~お酒とお芝居と歌とスイーツをこよなく愛するゆんの日記~

「Something Sweet」@PARCO劇場

2007-06-28 09:27:25 | 観劇記&鑑賞記
中谷まゆみ脚本、板垣恭一演出。
といえば、心がほっこり温まる良質の作品、というイメージがあったのですが。
かつては・・・

いやー、今回はやってしまいましたね
いつまでも「良い人たちばかりが出てくる暖かい作品」は
作っていられない、ということで「人間のダークな部分を書く」
ことに挑戦したようですが・・・
書ききれなくて中途半端な昼メロみたいになってしまってました

作家の友人(星野真理)の可愛さを妬む女性(辺見えみり)が、
雨の日に無理矢理友人を買い物に行かせ、
そこで事故に逢った友人は車椅子生活に。
そんな友人の面倒を看ながら暮らす彼女は、
ケーキ職人の恋人(山崎樹範)との結婚にイマイチ踏み出せず・・・
そこへ作家のファンだという男(金子昇)が現れる。。。

事故に逢って車椅子だなんて・・・あまりにベタな設定
そしてケーキ職人なのに経理も任されて(オーナーは辺見えみり)
お店のお金を着服してる、とか色々設定に無理がありすぎ。
オーナーは何をやっとんのじゃ(笑)
金子昇もなーんか中途半端な感じで、
途中で「もしかしてこの人がひき逃げ犯?いやいや、まさかそんなベタな・・・」
なーんて思ってしまったら、そのまさか、でしたね。

      

なんていうか、中途半端に良い人なんですよねぇ、みんな。
本当にダークな部分を描くんだったら、
ひき逃げ犯が、実は事故の保険金とか、お金目当てに近づいてきた
くらいのことしても良いと思うのです。
「事故のことを書いた手記が売れて儲かってんだろ?
 事故を起こした俺に感謝しろ」ぐらいのこと言ってさー。
え?ダークすぎ?

そして「可愛いくて人気者の友人を妬んでる」って、
えみりちゃん、充分可愛いですからっ!(爆)
もう少し可愛くなくて暗い感じの人がやっていれば、
また違った印象になっていたかもですが。
ダメ~な感じの男にひかれちゃうところも説得力出るでしょうし。

星野さんの車椅子さばき・・・というのでしょうか?
見事に操ってらっしゃいました。
あと、場面ごとにきちんと衣裳変わってたのも良かった・・・って
当たり前?
着たきりスズメなところがあるもんで・・・(ボソッ)

なんか、色々な意味で‘やっちゃったぁ~’な作品だったような気がします。
このコンビの作品、しばらくは封印かなぁ~。
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