恒例のワイン会、今回のテーマは「ブルゴーニュ」です。
恵比寿のお店で扱っているのはイタリアワインだし、
フランスはどうしても値が張るのでやりづらいようなのですが、
ワインでフランスは避けて通れないよね、
ってことで、まずはブルゴーニュ編。
ブルゴーニュは単一葡萄品種で作られるのが普通で、
白はChardonnayとAligote、赤はPinot NoirとGamayが作られています。
相続の関係で、同じ畑で複数の作り手がブドウを栽培しているので
同じ畑でもバラつきがあり、
ブルゴーニュワインは作り手で選んだ方が良いとのこと。
土地によって味が全然違う、というのと
開栓後は味が変わるのが早い、のがブルゴーニュの特徴。
そしてある程度寝かせた方が良いので、
ワイン会では初めて、デキャンタが登場しました。
若いワインはデキャンタージュしてから飲んだ方が良いそうです。
Chablis La Prierrelee 2006(La Chablisienne)
超メジャーなChablisです。
名前だけは知っていましたが、Chablisは地名です。
Chablis地区のLa Chablisienneという生産者が作っているワインです。
セパージュはChardonnay 100%。
淡く薄い黄金色で、ミネラリーな香り。
ナッツ香と、フリンティな香りも少々。
はい、初めて出てきました。
フリンティ(Flinty)。
火打石香ともいうようで、火薬っぽいような香りのことを言うそうです。
口当たりはとってもまろやかで、あとから果実味が立ってきます。
アフターは意外と長め。
くどくなくフルーティーで、食事にも合わせやすいですね。
もわっと感が無くて好きです。
Ladoix 1997(Verget)
このエチケット画像を探すのに、
えらい手間取ってしまいました。。。
白はギリギリまで冷やす&クーラーに入れる&
残りはすぐに冷蔵庫へ、ってことで、
写真を撮り損ねることが多いのです。
で、Ladoixでエチケット違いがいくつか出てきまして。
多分、これで合ってるんじゃないかなぁ
あ、ヴィンテージはもちろん違ってます。
せめて実物を見てこないとダメですね。
こちらもセパージュはChardonnay 100%です。
1本目とは全然違った、濃くくすんだ麦の色。
香りもシェリーっぽくてアルコールが立ってます。
ちょっとハチミツのような甘さも感じられます。
お味は丸みがありつつ、とっても複雑。
プラムのような、少し酸味がありつつ
熟成感のあるお味。
12年前ですからねぇ。
それだけ寝かせるとこのようなお味になるようです。
白ワインと希望して、これが出てきたら
ちょっとビックリ!なお味でした。
食事に合わせるというよりは、これだけじっくり味わいたい感じ。
Gevrey-Chambertin 2007 Domaine des Chezeaux(Alain Corcia)
赤です。
Pinot Noir 100%です。
シェゾー(Chezeaux)爺さんは地主で、
シェゾー爺さんの畑で取れたブドウから、コルシアさんが瓶詰めしたワイン。
うーん。
複雑ですね
爺さんの畑は黒土が多いんだそうです。
ピノですが、しっかりした濃い目の赤。
ベリーっぽい香りがします。
やや酸味がありつつ、枯れた味わい。
アフターは軽めです。
まろやかでエレガントで、飲み疲れしない味わいでした。
Nuits St. Georges 2005 Domaine Jaques Cacheux(Alain Corcia)
こちらもPinot Noir 100%です。
やや黒みがかった赤。
香りはGevrey-Chambertinとほぼ同じ。
軽い口当たりでやや酸味が強いです。
プラムっぽい酸味。
タンニンも少々。
アフターにも酸味が感じられますが、
全体的に優しいお味なので、更に飲み疲れしなさそうです。
Morey-St-Denis 1er cru Les Loups 1999(Domaine des Lambrays)
こちらもPinot Noir 100%。
今日は分りやすいです。
そしてこちら、お店での売値が1万円超えの
過去最高価格のもの。
最近は入手困難だそうです。
30年くらいは余裕で寝かせられるとか。
ややくすみがかった赤。
プラムも感じられる枯れた香り。
前の2本とぜんっぜん別物です。
とってもまろやかで深みのあるお味。
ほのかにタンニンも感じられます。
丸みのあるお味で、アフターもまろやか。
塩胡椒のみのシンプルなお肉料理に合いそうな感じ。
美味しい!
いつもはブラインドがあるのですが、
本日は予算の都合で以上で終了。
やっぱり値段なりなのだな、ということを実感しました。
~補足~
Domaine:ブドウ&ワイン作りをしているところ
Negociant:ワイン商、ブドウは作らずワイン作りのみをする
今回登場したAlain CorciaはNegociantですが、
自分の栽培方法に同意してくれるところと契約し、
収穫の1ヶ月前から畑に足を運んで糖度や酸度を分析し、
収穫日を自ら決めて手摘みで収穫をしているそうです。
こういった信頼できるNegociantが多いのも、
ブルゴーニュの特徴のようです。