大手町に新しくできたホールのオープニングシリーズ公演に、
ライフの曽世さんご出演ということで、観に行ってきました。
原作・脚本・演出が辻仁成さんで、
主な出演やは中村獅童さん、片桐仁さん、村川絵梨さん。
原作、読んではいるのですが、あまり覚えてません。
また読み直してみようと思いますが。
函館の刑務所で刑務官を務める斉藤(片桐仁)の前に、
かつて自分をいじめた花井(中村獅童)が受刑者として現れて…
というストーリー。
この舞台のために加筆した部分も多い脚本だそうで、
花井は原作とちょっとイメージが異なるそうです。
その花井を演じる獅童さん、何とな~く「若手」と思っていたのですが、
いつの間にか座長を務めるようになったんだなぁ…と。
やっぱり足腰がしっかりしてますのでね。
腰が据わっているというか。
声もしっかりしてるし、風格がありました。
なので、その花井と敵対する受刑者役の方、
踊れる人ではあったのですが、声がねー。
全然負けてるんですよね。
花井が夜、皆にダリアという女のことを語る途中で
「うるさい!」と割って入るのですが、
できれば花井と同等かそれ以上の迫力が欲しいな…と思ってしまいました。
ダリアという女(過去の女?妄想の女?)のことを語る場面は
舞台化にあたって加筆されたものだそうですが…
獅童さんの語りには引き込まれました。
うまいなぁ、と。
ただ、観ていて面白いかっていうと…
なんというか…最近の渡辺淳一作品に対して感じる嫌悪感と
同じような感情を抱いてしまいました。
1回だけならまぁアレですが、2回?もっと?
・・・しつこい。
んで、辻さんはお尻が好きなんだな、と(爆)
場面転換の度に何かしらの轟音が鳴っていたり、
なぜか踊っていたり…
イメージ先行な演出だなぁ…と感じてしまいました。
もうちょっと、花井vs斉藤の緊迫したものが観たかったですね。
斉藤、イマイチ影薄くなっちゃってたし。
曽世さんも刑務官を演じてらしたのですが、
久しぶりに普通の曽世さんが観られて、満足ですw
最近老けメイクとか悪者メイクとかばっかりなんですもん
次回のトーマも老けメイクだしさー。
もしかして、外部公演じゃないと普通の姿を観られないんじゃ…と
一抹の不安を感じる今日この頃
こちらのホール、キャパは500程度でふかふかの椅子で
観やすかったです。
新幹線の座席みたいなテーブルまであって、
それ、何用?とw
「今回はご使用いただけません」って書いてありました。
テーブル出てると、遅れてきたお客さん通れないですからねぇ。
惜しいな~と思ったのは、ビルの4Fにあって
上り下りできるのが1人乗りのエスカレーターしかないこと!
終演後、一気にお客さんが押し寄せるのに、
1列に並んでエスカレーターに乗らないといけないんですよ?
多分どこかに非常用の階段はあるのでしょうが
(そうじゃないと、火事とか怖くて仕方ない!)
数百人が1列に並んでちまちまエスカレーターで降りなきゃいけないわけで…
なんでこんな造りにしちゃったんだろう・・・って思いました。
メインのお目当て以外の役者さんが、全く存じ上げない方ばかり…
というのは久しぶりで、何か新鮮な公演でした。