元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「助太刀屋助六」

2011-05-16 06:35:57 | 映画の感想(さ行)
 岡本喜八監督が2001年に撮った作品。ひょんなことから仇討ちに巻き込まれ助太刀を買って出たことが病みつきとなり、以来、助太刀屋稼業に精を出している男の奇妙な冒険を描く。

 出来は可もなく不可もなし。フツーの時代劇である。目玉は終盤の助六VS悪代官一味のゲリラ戦。一人で大勢を相手に神出鬼没の闘いを挑む主人公の姿は痛快とは言えるものの、舞台設定の地理的背景がよくわからず、イマイチ盛り上がらない。助六を探しに出かけた役人たちがいつの間にか消えてしまったのにも呆れた。

 全体的に上映時間が短いわりに薄味なのは、元々40分強のテレビ時代劇(69年製作)を無理矢理引き延ばしたせいかもしれない。

 そして、主人公が24歳だという設定では真田広之は老けすぎ。まあ、これは身体能力を加味したキャスティングだとして目をつぶるにしても、村田雄浩と鈴木京香が主人公と同世代というのは問題アリだ。特に鈴木京香がおぼこ娘なんて大笑い。もっと他の若い俳優を持ってくるべきであった(暗然)。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「トスカーナの贋作」 | トップ | 「キラー・インサイド・ミー」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画の感想(さ行)」カテゴリの最新記事