2003年のイタリア映画「ぼくは怖くない」。
1978年の南イタリアの小さな村に住む10歳のミケーレは、夏休み、いつも村の子供
たちと遊んでいた。ある日、廃屋の裏に不自然に穴があいていることに気づき、草に
隠されたふたを取って中をのぞくと、鎖につながれた少年がいた。驚いて家に帰った
ものの、気になったミケーレは何度も穴をのぞきにいき、少年たちは少しずつ心を
通わせていった。
ある日の夜、ミケーレは、大人たちが集まるキッチンのテレビから流れるニュースで、
穴の中の少年が、誘拐された子供・フィリッポだということを知る。
サスペンスだが、人間ドラマでもある。おもしろかった。ミケーレ役の少年がとても
かわいかった。小さな村で暮らすミケーレが5年生の夏休みに大人たちの秘密を知り、
大人になっていく、少年の成長物語と言える。
フィリッポのなんと痛ましいこと。暗い穴で足を鎖につながれ、水や食べ物は上から
降ろされる縄につながれている。排泄用のバケツ。よくこんなひどいことができる
ものだ。
ミケーレは1度フィリッポを穴から出し、一緒に外で遊ぶ。が、穴に戻してしまう。
「戻らなくちゃね」とミケーレ、「うん」とフィリッポ。子供たちはこの異常な状況に
苦しみながらも、そこを動いてはいけない、と悟っているのだ。大人たちに助けを
呼べることではないと、本能的にわかっているのだ。その様子がなんとも悲しい。
中盤が少し退屈な感じがしたが、ラストは感動的だった。少年は大人になる。
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1978年の南イタリアの小さな村に住む10歳のミケーレは、夏休み、いつも村の子供
たちと遊んでいた。ある日、廃屋の裏に不自然に穴があいていることに気づき、草に
隠されたふたを取って中をのぞくと、鎖につながれた少年がいた。驚いて家に帰った
ものの、気になったミケーレは何度も穴をのぞきにいき、少年たちは少しずつ心を
通わせていった。
ある日の夜、ミケーレは、大人たちが集まるキッチンのテレビから流れるニュースで、
穴の中の少年が、誘拐された子供・フィリッポだということを知る。
サスペンスだが、人間ドラマでもある。おもしろかった。ミケーレ役の少年がとても
かわいかった。小さな村で暮らすミケーレが5年生の夏休みに大人たちの秘密を知り、
大人になっていく、少年の成長物語と言える。
フィリッポのなんと痛ましいこと。暗い穴で足を鎖につながれ、水や食べ物は上から
降ろされる縄につながれている。排泄用のバケツ。よくこんなひどいことができる
ものだ。
ミケーレは1度フィリッポを穴から出し、一緒に外で遊ぶ。が、穴に戻してしまう。
「戻らなくちゃね」とミケーレ、「うん」とフィリッポ。子供たちはこの異常な状況に
苦しみながらも、そこを動いてはいけない、と悟っているのだ。大人たちに助けを
呼べることではないと、本能的にわかっているのだ。その様子がなんとも悲しい。
中盤が少し退屈な感じがしたが、ラストは感動的だった。少年は大人になる。
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