猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ハムレット・ゴーズ・ビジネス

2015-05-25 03:13:39 | 日記
1987年のフィンランド映画「ハムレット・ゴーズ・ビジネス」。
ある企業の社長が何者かに殺害された。その息子ハムレット(ピルッカ・ペッカ・ぺテリ
ウス)は父の残した会社を継ごうとするが、彼の伯父が会社の乗っ取りを企んでいた。
ハムレットは会社の権利を守るため、ある商品の世界的独占権を武器に伯父と対立する。

「ハムレット」の舞台を現代に置き換えた、アキ・カウリスマキのブラック・コメディ映画
である。私はハムレットを読んでいないので、どこまで原作をベースにしているのか
わからないが、全編モノクロのこの映画、なかなかおもしろかった。
ハムレットの父は殺された後、幽霊となって庭に出てくるのだが、ハムレットが「消え
てくれ。寒いし、もうすぐ夕食だし」と父に言うのが笑えた。野心家のハムレットはどん
な手を使ってでも会社を自分のものにしようとするが、伯父とその一派も負けてはい
ない。やがて殺し合いに発展する。(原作もそうなのかな?)
それにしても、お皿の上のチキンをむしってつまみ食いするのは、イカンでしょ。
カウリスマキ作品の常連、カティ・オウティネンやエリナ・サロ(若い!)も出演してい
るし、皆安定の無表情で、楽しめた。フィンランドの人ってよくタバコを吸うんだな~。



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