1983年のフランス映画「ギャルソン!」。
パリのとあるブラッスリー。そこでチーフ・ウエイターとして働くギャルソンのアレ
ックス(イヴ・モンタン)は、海辺のリゾート地に子供たちのための遊園地を作るのを
将来の目標として、日夜励んでいる、バツイチの中年男だ。彼の勤めるブラッスリー
はとてもはやっていて、手際よく給仕をしなければならないが、アレックスの優雅な
動きは評判だ。彼には資金作りの頼りでもあるグロリア(ロージー・ヴァルト)という
金持ちのミセスのパトロンがいる。アレックスの心をつなぎとめようとグロリアの方
は必死だが、彼の方は逃げ腰だ。アレックスは同僚のギャルソン、ジルベール(ジャ
ック・ヴィルレ)をアパートに泊めてあげている。妻との離婚話が進んでいるためだ。
ある日アレックスは、昔の知り合いのクレール(ニコール・ガルシア)とバッタリ再会
する。恋心が湧き上がるアレックス。人妻であるクレールは夫とはうまくいっておら
ず離婚するつもりだと言う。2人は付き合いだすが、彼女は今はアフリカに行ってい
る恋人を愛していると打ち明け、アレックスはショックを受ける。
イヴ・モンタン主演のおしゃれでほろ苦いドラマ。この映画を観るとフランス人って
こんなに同時に何人もの人を好きだったり付き合ったりしているのだろうか、と思う。
主人公のアレックスはバツイチ独身とはいえ、年上の人妻と付き合い、若い恋人とも
付き合い(彼女も別の男と結婚すると言って去っていくし)、更に再会した昔の知り合
いとも付き合い出す。かといって女たらしという感じではなく、それぞれに対して真
剣のようで、若い恋人から振られた時はそれなりにショックを受けていた。この恋人
もアレックスと他の男と二股かけてたわけだし。クレールにしたって既婚者でありな
がら真剣に愛している恋人がおり(仕事でアフリカに行っているが)、アレックスとも
付き合い始めるし。皆が二股、三股している。よくそんなに何人もの人に愛情を持つ
ことができるなーと、ある意味感心する。
極めつけはアレックスの同僚のジルベールだ。彼は妻子がいながら他の女性とも家庭
を持ち(もちろん子供もいる)、その女性にいいかげん妻ときちんと離婚してこい、そ
れまで家には入れないと言われて追い出されたのだ。妻の所へ戻る気はなく、アレッ
クスのアパートに居候させてもらっている。何と言うのか、恋愛に対してすごくパワ
フルだ。フランス人皆が皆こうじゃないのだろうけど。もつれまくってる感じ。私に
はそんな気力はない(笑)
ブラッスリーという言葉を知らなかったので調べてみたが、レストラン>ブラッスリ
ー>カフェ、といった感じの位置づけだが、曖昧らしい。アレックスの働くブラッス
リーはとても忙しく、チーフ・シェフがいつも怒鳴っている。特にジルベールはよく
ミスをするので怒られている。アレックスとジルベールは親友だが、アレックスのち
ょっとした態度で誤解され、ジルベールに君は冷たいと言われてしまったりする。
ラストはちょっとアレックスがかわいそう。でも嬉しいことも起きるし、こういう悲
喜こもごもを描いた映画、好きだなあ。なんと言ってもイヴ・モンタンがかっこいい。
コート姿もいいが、ギャルソン姿が最高にかっこいいのだ。とても好きなタイプの映
画だった。

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パリのとあるブラッスリー。そこでチーフ・ウエイターとして働くギャルソンのアレ
ックス(イヴ・モンタン)は、海辺のリゾート地に子供たちのための遊園地を作るのを
将来の目標として、日夜励んでいる、バツイチの中年男だ。彼の勤めるブラッスリー
はとてもはやっていて、手際よく給仕をしなければならないが、アレックスの優雅な
動きは評判だ。彼には資金作りの頼りでもあるグロリア(ロージー・ヴァルト)という
金持ちのミセスのパトロンがいる。アレックスの心をつなぎとめようとグロリアの方
は必死だが、彼の方は逃げ腰だ。アレックスは同僚のギャルソン、ジルベール(ジャ
ック・ヴィルレ)をアパートに泊めてあげている。妻との離婚話が進んでいるためだ。
ある日アレックスは、昔の知り合いのクレール(ニコール・ガルシア)とバッタリ再会
する。恋心が湧き上がるアレックス。人妻であるクレールは夫とはうまくいっておら
ず離婚するつもりだと言う。2人は付き合いだすが、彼女は今はアフリカに行ってい
る恋人を愛していると打ち明け、アレックスはショックを受ける。
イヴ・モンタン主演のおしゃれでほろ苦いドラマ。この映画を観るとフランス人って
こんなに同時に何人もの人を好きだったり付き合ったりしているのだろうか、と思う。
主人公のアレックスはバツイチ独身とはいえ、年上の人妻と付き合い、若い恋人とも
付き合い(彼女も別の男と結婚すると言って去っていくし)、更に再会した昔の知り合
いとも付き合い出す。かといって女たらしという感じではなく、それぞれに対して真
剣のようで、若い恋人から振られた時はそれなりにショックを受けていた。この恋人
もアレックスと他の男と二股かけてたわけだし。クレールにしたって既婚者でありな
がら真剣に愛している恋人がおり(仕事でアフリカに行っているが)、アレックスとも
付き合い始めるし。皆が二股、三股している。よくそんなに何人もの人に愛情を持つ
ことができるなーと、ある意味感心する。
極めつけはアレックスの同僚のジルベールだ。彼は妻子がいながら他の女性とも家庭
を持ち(もちろん子供もいる)、その女性にいいかげん妻ときちんと離婚してこい、そ
れまで家には入れないと言われて追い出されたのだ。妻の所へ戻る気はなく、アレッ
クスのアパートに居候させてもらっている。何と言うのか、恋愛に対してすごくパワ
フルだ。フランス人皆が皆こうじゃないのだろうけど。もつれまくってる感じ。私に
はそんな気力はない(笑)
ブラッスリーという言葉を知らなかったので調べてみたが、レストラン>ブラッスリ
ー>カフェ、といった感じの位置づけだが、曖昧らしい。アレックスの働くブラッス
リーはとても忙しく、チーフ・シェフがいつも怒鳴っている。特にジルベールはよく
ミスをするので怒られている。アレックスとジルベールは親友だが、アレックスのち
ょっとした態度で誤解され、ジルベールに君は冷たいと言われてしまったりする。
ラストはちょっとアレックスがかわいそう。でも嬉しいことも起きるし、こういう悲
喜こもごもを描いた映画、好きだなあ。なんと言ってもイヴ・モンタンがかっこいい。
コート姿もいいが、ギャルソン姿が最高にかっこいいのだ。とても好きなタイプの映
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