猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

キリングゲーム

2017-08-19 15:53:53 | 日記
2013年のアメリカ映画「キリングゲーム」。

元アメリカ軍人のベンジャミン(ロバート・デ・ニーロ)は、退役してから家族とも
疎遠になり、人里離れた山小屋で独居生活を静かに営んでいた。そこにセルビア人
の元兵士コヴァチ(ジョン・トラボルタ)が現れ、2人は意気投合し楽しい夜を過ご
す。翌日2人はハンティングに出かける。しかし、旧ユーゴスラビアのボスニア紛
争時にベンジャミンが行った作戦の生き残りであるコヴァチは、壮絶な"人間狩り"
をベンジャミンに対して容赦なく仕掛けてくる。戦争の記憶を封印したいベンジャ
ミンと、未だ戦争を終わりにしていないコヴァチは、それぞれの思いを胸に、命
をかけた戦いを繰り広げる。

ジョン・トラボルタとロバート・デ・ニーロという珍しい顔合わせのサスペンス・
アクション映画。家族とも疎遠になり、山小屋で1人で暮らす元アメリカ軍人のベ
ンジャミン。車が故障し困っていたところに、セルビア人の元兵士コヴァチが現
れ、修理してやる。雨が降ってきたので、ベンジャミンはコヴァチを夕食に誘う。
だがコヴァチは旅行者を装って現れたが、それは偶然ではなかった。普段他人と
接することのないベンジャミンだったが、コヴァチとは気が合い、楽しい時間を
過ごした。2人は翌日ハンティングに行く約束をする。
翌朝ハンティングに出かけるが、ベンジャミンはコヴァチが自分の命を狙ってい
ることに気づく。コヴァチの目的はベンジャミンを殺すことで、次々と罠を仕掛
ける。元軍人のベンジャミンもそれに応酬し、2人の戦いが始まる。優勢、劣勢は
交互にといった感じで、とてもハラハラする。残酷なシーンも多いが、とにかく
「痛い」映画だ。戦争とはこんなにも人の心を狂わせるのかと改めて思う。ナチ
ス親衛隊のメンバーが元は普通の人だったりするように、ベンジャミンもまた普
通の人だったのだろう。その彼がボスニア紛争時に行った残虐行為をコヴァチは
未だに許せていない、忘れていないのだ。
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争について私は理解するのが難しい。私がバカなの
か、日本人にはピンと来ないのか。第二次世界大戦以降ヨーロッパでの最悪の紛
争になったと言われているが、何故そこまで被害が広がったのか。犠牲者の数を
見ると本当にゾッとする。人間とは何と愚かな存在なのか。ラストは私の予想と
は違っていたが、なかなかおもしろかった。




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