猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

あの胸にもういちど

2021-12-17 22:06:01 | 日記
1968年のイギリス・フランス合作映画「あの胸にもういちど」。

結婚間もない若妻レベッカ(マリアンヌ・フェイスフル)は、平穏で退屈な
暮らしに飽きて、かつて関係を持ったことがある大学教授のダニエル(ア
ラン・ドロン)との不倫関係を続けている。ある日レベッカはダニエルか
ら大型のバイクを贈られる。レベッカはバイクに夢中になり、ダニエルの
住むハイデルベルクへとバイクを走らせ、会いに行く日々が続く。

アラン・ドロン主演の不倫映画。レベッカは恋人がいながら大学教授のダ
ニエルと関係を持ち、そのまま恋人と結婚する。けれども夫との生活は退
屈で、刺激を求めてダニエルとの関係を復活させる。ある日レベッカはダ
ニエルに大型バイクをプレゼントされ、喜んで運転を教えてもらう。そし
て国境を越えてハイデルベルクのダニエルのところまで会いに行く。
結構突っ込みどころのある物語である。ダニエルに運転を習ったくらいで
あんなに上達するのかとか、教習所には行かなくていいのかとか、早朝夫
がまだ寝ている間に出かけるのだが夫は気がつかないものだろうか、とか。
かなりのスピードを出しているようだし、初心者とは思えない。その上レ
ベッカは運転中ダニエルのことばかり考えていて、妄想がひどく、危なっ
かしい。運転に集中したら?と言いたくなる。
レベッカの夫も教育者で、田舎の小学校の教師をしているが、生徒に舐め
られていて言うことを聞かない。自信に満ち溢れたダニエルと違い、夫は
頼りなく気弱なタイプなのだ。ダニエルがレベッカに高価なバイクをプレ
ゼントしても何も言えない。レベッカはそんな夫にうんざりしている。レ
ベッカにとって博学でキザなダニエルはとても魅力的な存在だった。彼に
会うためなら国境くらい、という感じだ。ヨーロッパって外国が陸続きだ
から行きやすくていいなあ、と思う。
ダニエルは真剣に恋愛をしない主義だ。レベッカのことも愛してはいない。
レベッカはそれをわかっているのだが、彼と密会するのをやめられない。
そういうところは女ってバカだなあと思う。どうせ傷つくのに、男を愛し
ているのだから。映画は英語なのが残念。原作もフランスの小説で舞台も
フランスだし、アラン・ドロンが出演しているのだからフランス語にして
欲しかったなあ。イギリス・フランス合作だから仕方ないのだろうが。物
語としてはそんな大したことはなかったが、美しいアラン・ドロン様が出
ているので私は観て良かった。


人間みたいに布団に入っているノエル










コメント (8)
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