2018年のアメリカ・イギリス合作映画「トレイン・ミッション」。
10年間勤めてきた会社から突然、解雇を宣告された60歳の保険セールスマン
のマイケル(リーアム・ニーソン)は、失意の中、いつもの電車で帰路につくが、
車内で見知らぬ女性から話しかけられる。その女性・ジョアンナ(ヴェラ・フ
ァーミガ)は、電車が終点に到着するまでの間に、100人の乗客から1人のある
人物を見つけ出せば、マイケルに10万ドルの報酬を払うと言う。初めは相手
にしなかったマイケルだが、妻と息子が人質に取られていることが発覚し、ジ
ョアンナからの依頼を受けざるを得なくなったマイケルは、絶体絶命の状況下
で1人の人物を見つけ出そうとする。
「フライト・ゲーム」でもリーアム・ニーソンとタッグを組んだジャウム・コ
レット=セラ監督によるサスペンス・アクション。元警官のマイケルは保険の
セールスマンとして働いており、職場へはいつも同じ電車で通勤していた。し
かし突然リストラされ、帰りの電車の中で常連客に挨拶しながらも今後の住宅
ローンの返済や息子の学費のことで頭は一杯だった。そんな彼の前にジョアン
ナという女性が座り、「乗客の中から、ある重要な荷物を持った人物を捜して
欲しい」と持ち掛ける。発見できたなら報酬として10万ドルを支払うと言う。
適当に応対していたマイケルだったが、徐々に状況が切迫していき、ついには
彼女の要求に応じなければならなくなった。巧妙に仕組まれた恐るべき陰謀に
巻き込まれたマイケルは、自分と乗客の命を救うべく行動を開始した。
少しわかりにくいところもあったが、おもしろかった。とにかくリーアム・ニ
ーソンがかっこいい。走行中の電車という閉鎖された空間で任務を遂行しなけ
ればならないというのは「フライト・ゲーム」と同じシチュエーションだが(
あちらは飛行機の中だったが)、キャストたちの演技が良く、似た映画でもと
てもおもしろく観られた。最後まで黒幕がわからず、興味を惹く。ジョアンナ
がマイケルに提示してきたヒントは3つ。常連客ではないこと、終着駅で降り
ること、プリンと名乗ること。そのヒントを頼りにマイケルは1人の人物を捜
し出さなければならないのだ。マイケルは元警官の経験を活かして捜査を始め、
消去法で判断していくものの、謎は深まるばかりだ。
そもそも見知らぬ女・ジョアンナは何故マイケルに依頼してきたのか。元警官
だからだろうか。マイケルは妻子を人質に取られ、混乱して焦っており、緊迫
した状況が画面を通して伝わってくる。どの乗客も怪しく見え、終盤までわか
らない。やがてマイケルは警察に乗客を人質に取っていると見なされてしまう。
そしてマイケルはプリンを突き止めるが、ジョアンナから「プリンを殺せ」と
いう電話がかかってくる。マイケルは誰も殺したくはないのだ。絶体絶命の中、
マイケルはどうするのか。
ラスト近くで残った乗客がかばい合うシーンは良かった。ただの顔なじみなの
だが、それなりに絆ができていたのだろう。リーアム・ニーソンは年を取って
いても「兄貴」という呼び方が似合うと思う。リーアム兄さんが活躍する、お
もしろいサスペンス映画だった。
良かったらこちらもどうぞ。ジャウム・コレット=セラ監督作品です。
「エスター」
「フライト・ゲーム」

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10年間勤めてきた会社から突然、解雇を宣告された60歳の保険セールスマン
のマイケル(リーアム・ニーソン)は、失意の中、いつもの電車で帰路につくが、
車内で見知らぬ女性から話しかけられる。その女性・ジョアンナ(ヴェラ・フ
ァーミガ)は、電車が終点に到着するまでの間に、100人の乗客から1人のある
人物を見つけ出せば、マイケルに10万ドルの報酬を払うと言う。初めは相手
にしなかったマイケルだが、妻と息子が人質に取られていることが発覚し、ジ
ョアンナからの依頼を受けざるを得なくなったマイケルは、絶体絶命の状況下
で1人の人物を見つけ出そうとする。
「フライト・ゲーム」でもリーアム・ニーソンとタッグを組んだジャウム・コ
レット=セラ監督によるサスペンス・アクション。元警官のマイケルは保険の
セールスマンとして働いており、職場へはいつも同じ電車で通勤していた。し
かし突然リストラされ、帰りの電車の中で常連客に挨拶しながらも今後の住宅
ローンの返済や息子の学費のことで頭は一杯だった。そんな彼の前にジョアン
ナという女性が座り、「乗客の中から、ある重要な荷物を持った人物を捜して
欲しい」と持ち掛ける。発見できたなら報酬として10万ドルを支払うと言う。
適当に応対していたマイケルだったが、徐々に状況が切迫していき、ついには
彼女の要求に応じなければならなくなった。巧妙に仕組まれた恐るべき陰謀に
巻き込まれたマイケルは、自分と乗客の命を救うべく行動を開始した。
少しわかりにくいところもあったが、おもしろかった。とにかくリーアム・ニ
ーソンがかっこいい。走行中の電車という閉鎖された空間で任務を遂行しなけ
ればならないというのは「フライト・ゲーム」と同じシチュエーションだが(
あちらは飛行機の中だったが)、キャストたちの演技が良く、似た映画でもと
てもおもしろく観られた。最後まで黒幕がわからず、興味を惹く。ジョアンナ
がマイケルに提示してきたヒントは3つ。常連客ではないこと、終着駅で降り
ること、プリンと名乗ること。そのヒントを頼りにマイケルは1人の人物を捜
し出さなければならないのだ。マイケルは元警官の経験を活かして捜査を始め、
消去法で判断していくものの、謎は深まるばかりだ。
そもそも見知らぬ女・ジョアンナは何故マイケルに依頼してきたのか。元警官
だからだろうか。マイケルは妻子を人質に取られ、混乱して焦っており、緊迫
した状況が画面を通して伝わってくる。どの乗客も怪しく見え、終盤までわか
らない。やがてマイケルは警察に乗客を人質に取っていると見なされてしまう。
そしてマイケルはプリンを突き止めるが、ジョアンナから「プリンを殺せ」と
いう電話がかかってくる。マイケルは誰も殺したくはないのだ。絶体絶命の中、
マイケルはどうするのか。
ラスト近くで残った乗客がかばい合うシーンは良かった。ただの顔なじみなの
だが、それなりに絆ができていたのだろう。リーアム・ニーソンは年を取って
いても「兄貴」という呼び方が似合うと思う。リーアム兄さんが活躍する、お
もしろいサスペンス映画だった。
良かったらこちらもどうぞ。ジャウム・コレット=セラ監督作品です。
「エスター」
「フライト・ゲーム」

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