2014年のロシア映画「愛の囚人」。
女子大生のレーラ(ポリーナ・アンドレヴァ)は、夏の別荘地で別荘の修理人の
アルテム(ピョートル・フョードロフ)と出会い、激しい恋に落ちる。しかし夏
休みが終わり、レーラはモスクワの自宅へ戻ってしまい、アルテムは彼女を追
う。レーラの両親は身分違いの2人の交際に反対し、父親の友人の資産家グレ
ヴィッチ(ドミトリー・シェフチェンコ)と結婚させようとする。レーラは家を
飛び出してアルテムと同棲を始め、アルテムも定職に就き、2人は幸せを味わ
う。しかしレーラの父親が不正取引で逮捕されてしまい、多額の返済金が必要
となり、仕方なくレーラはグレヴィッチと結婚することになる。激しく失望し
たアルテムは資産家の中年女性と結婚してしまう。
恋愛サスペンス。物語はレーラの獄中からの供述シーンから始まり、今までの
経緯を話す形式を取っている。裕福な家庭の娘・レーラは夏休みに別荘で、別
荘の修理にやって来た若い男性・アルテムと恋に落ちる。2人の愛の日々はレ
ーラがモスクワに帰ってからも続くが、レーラの両親は貧しいアルテムとの交
際に反対し、以前からレーラに求婚していた資産家のグレヴィッチと結婚させ
ようとする。グレヴィッチは父親の友人なのでもうおじさんである。レーラに
してみれば同年代のアルテムの方がそりゃいいだろう。レーラは家を出てアル
テムと同棲を始めるが、幸せは長くは続かなかった。
今の時代でも身分違いの恋ってあるんだなあ。レーラの両親に見下されるアル
テムはかわいそうだ。アルテムはレーラの両親に認めてもらおうと定職に就く
が、そんなある日レーラの父親が逮捕されてしまう。レーラは父親を助けるた
めに、アルテムを諦めて親子ほど年の離れたグレヴィッチと結婚する決意をす
る。いわばレーラは「身売り」をした訳だ。これも今の時代の話なのかなあと
思った。ショックを受けたアルテムは、以前から好意を寄せられていた資産家
の中年女性(美熟女タイプ)と結婚し、彼女の豪邸で暮らすようになる。
アルテムは半ばレーラに対するあてつけのように結婚したので、妻を愛しては
いない。おまけに妻はアルコール依存症で1日中酒浸りだ。満たされない思い
で過ごすアルテムは、パーティーでレーラと再会する。再び気持ちに火がつい
てしまった2人は、それ以来密会を重ねることになる。2人のしていることは
いけないことだが、それぞれ好きでもない相手と結婚したのだからかわいそう
だとも思った。 思いがけなく再会すればそれは愛が再燃してもおかしくはな
いだろう。2人が密会していることがいつかグレヴィッチにバレるのではない
かと、観ていてハラハラした。レーナとグレヴィッチの間には幼い息子までい
るのだ。
物語はどんどん悲劇的な方向へ向かう。身分違いの恋が招いた悲しい物語であ
る。時々レーラの自供シーンに変わるのだが、すべてを失ってしまったレーラ
の表情が悲しい。しかしラストに意外な展開が待っている。これはレーラにと
って希望の光になるのか、その逆になるのか、どっちなのだろう。私にはわか
らない。とにかく救われない映画だが、おもしろかった。
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女子大生のレーラ(ポリーナ・アンドレヴァ)は、夏の別荘地で別荘の修理人の
アルテム(ピョートル・フョードロフ)と出会い、激しい恋に落ちる。しかし夏
休みが終わり、レーラはモスクワの自宅へ戻ってしまい、アルテムは彼女を追
う。レーラの両親は身分違いの2人の交際に反対し、父親の友人の資産家グレ
ヴィッチ(ドミトリー・シェフチェンコ)と結婚させようとする。レーラは家を
飛び出してアルテムと同棲を始め、アルテムも定職に就き、2人は幸せを味わ
う。しかしレーラの父親が不正取引で逮捕されてしまい、多額の返済金が必要
となり、仕方なくレーラはグレヴィッチと結婚することになる。激しく失望し
たアルテムは資産家の中年女性と結婚してしまう。
恋愛サスペンス。物語はレーラの獄中からの供述シーンから始まり、今までの
経緯を話す形式を取っている。裕福な家庭の娘・レーラは夏休みに別荘で、別
荘の修理にやって来た若い男性・アルテムと恋に落ちる。2人の愛の日々はレ
ーラがモスクワに帰ってからも続くが、レーラの両親は貧しいアルテムとの交
際に反対し、以前からレーラに求婚していた資産家のグレヴィッチと結婚させ
ようとする。グレヴィッチは父親の友人なのでもうおじさんである。レーラに
してみれば同年代のアルテムの方がそりゃいいだろう。レーラは家を出てアル
テムと同棲を始めるが、幸せは長くは続かなかった。
今の時代でも身分違いの恋ってあるんだなあ。レーラの両親に見下されるアル
テムはかわいそうだ。アルテムはレーラの両親に認めてもらおうと定職に就く
が、そんなある日レーラの父親が逮捕されてしまう。レーラは父親を助けるた
めに、アルテムを諦めて親子ほど年の離れたグレヴィッチと結婚する決意をす
る。いわばレーラは「身売り」をした訳だ。これも今の時代の話なのかなあと
思った。ショックを受けたアルテムは、以前から好意を寄せられていた資産家
の中年女性(美熟女タイプ)と結婚し、彼女の豪邸で暮らすようになる。
アルテムは半ばレーラに対するあてつけのように結婚したので、妻を愛しては
いない。おまけに妻はアルコール依存症で1日中酒浸りだ。満たされない思い
で過ごすアルテムは、パーティーでレーラと再会する。再び気持ちに火がつい
てしまった2人は、それ以来密会を重ねることになる。2人のしていることは
いけないことだが、それぞれ好きでもない相手と結婚したのだからかわいそう
だとも思った。 思いがけなく再会すればそれは愛が再燃してもおかしくはな
いだろう。2人が密会していることがいつかグレヴィッチにバレるのではない
かと、観ていてハラハラした。レーナとグレヴィッチの間には幼い息子までい
るのだ。
物語はどんどん悲劇的な方向へ向かう。身分違いの恋が招いた悲しい物語であ
る。時々レーラの自供シーンに変わるのだが、すべてを失ってしまったレーラ
の表情が悲しい。しかしラストに意外な展開が待っている。これはレーラにと
って希望の光になるのか、その逆になるのか、どっちなのだろう。私にはわか
らない。とにかく救われない映画だが、おもしろかった。
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