2018年のアメリカ・イギリス合作映画「L.A.コールドケース」を観に行った。
1996年から1997年にかけて、ヒップホップ界の大スター「2パック」と「ノトー
リアス・B.I.G.」が何者かに射殺されるという事件が起き、全米に衝撃を与える。
その担当刑事だった元ロサンゼルス市警察のラッセル・プール(ジョニー・デップ)
は、18年経った今も謎に包まれたこの事件の真相を追い続けていた。ある日、同事
件を独自に調査する記者ジャック(フォレスト・ウィテカー)がラッセルを訪ね、彼
がこの事件に執着する理由や、捜査が進展しない原因を突き止めようとする。一方、
警察内部の人物による関与を疑うラッセルは、ジャックと手を組み複雑に絡み合う
未解決事件の真相を追う。
実際の事件に基づいたクライム・サスペンス。1996年9月に人気ラッパーの2パッ
クが、そして1997年3月に同じく人気ラッパーのノトーリアス・B.I.G.が射殺され
るという事件が起きる。わずか半年の間にヒップホップ界の大スターが続けて殺害
されてしまい、全米そして音楽業界に大きな衝撃を与える。私はヒップホップにつ
いても全く知識がないし、2パックとノトーリアス・B.I.G.という人たちももちろ
ん知らないのだが、短期間に大スターが2人も殺されるなんてさぞかしスキャンダ
ラスに報道されたことと思う。当時ロサンゼルス市警察のラッセル・プール刑事が
事件を担当していたが、彼は恐らく真相に迫りすぎたために、仕事や地位や家族な
ど全てを失ってしまうが、それでも執拗に正義を追い求めた。
おもしろかったのだが、少し(いやかなり?)わかり辛かった。まず私はこの事件を
知らないし、エピソードが多すぎるのだ。途中で「今何の捜査をしているのだろう
?」という状態になってしまう。私の理解力の問題かもしれないが。2人のラッパ
ーが射殺された事件に加えて、彼らが所属していたレコード・レーベル同士の対立、
白人警官が非番の黒人警官を射殺してしまった事件、白人警官が黒人を暴行、黒人
によるデモ、70人もの悪徳警官が暴かれた汚職事件など、色々な事件が絡み合っ
ていてとても複雑だった。そして登場人物がすごく多いので、混乱してしまう。ラ
ッセルはいくつも捜査を担当しているんだっけ?となってしまう。
1991年頃から白人警官が黒人を暴行などという事件は起きていたのだなあ。本当
にアメリカの黒人差別問題は根深い。この映画はもしかしてアメリカ人じゃないと
よくわからないのでは?と思った。それくらいややこしい。物語は18年前と2015
年のラッセルとジャックの共同調査のシーンが前後するが、その点はわかりにくく
はない。ラッセルはラッパー殺人事件に警察が関与しているのではとにらみ、あま
りに熱心に捜査しすぎたせいで警察を追い出された形だ。それからは私立探偵事務
所を経営しながら、事件のことを追い続けた。ラッセルを演じたジョニー・デップ
が素晴らしかった。ジャック役のフォレスト・ウィテカーも同様である。実力派俳
優2人の演技合戦という感じでとても見応えがあった。
ただこれは未解決事件なので、どうしても映画製作者側の推測になってしまうのが
残念である。確かにスッキリはしない。わかりにくかったところも含めて、いつか
もう1度観てみたいと思った。ラッセル・プールは2015年にロサンゼルス郡保安
局で心臓発作で倒れ、58歳で急死している。新聞では「忘れられた英雄」と報じ
られたそうだ。
いつもの野良ちゃん、久しぶりに見ました。ずっと見ていなかったので気になって
いました。あまりに暑いから普段はどこかに避難しているのかな
1996年から1997年にかけて、ヒップホップ界の大スター「2パック」と「ノトー
リアス・B.I.G.」が何者かに射殺されるという事件が起き、全米に衝撃を与える。
その担当刑事だった元ロサンゼルス市警察のラッセル・プール(ジョニー・デップ)
は、18年経った今も謎に包まれたこの事件の真相を追い続けていた。ある日、同事
件を独自に調査する記者ジャック(フォレスト・ウィテカー)がラッセルを訪ね、彼
がこの事件に執着する理由や、捜査が進展しない原因を突き止めようとする。一方、
警察内部の人物による関与を疑うラッセルは、ジャックと手を組み複雑に絡み合う
未解決事件の真相を追う。
実際の事件に基づいたクライム・サスペンス。1996年9月に人気ラッパーの2パッ
クが、そして1997年3月に同じく人気ラッパーのノトーリアス・B.I.G.が射殺され
るという事件が起きる。わずか半年の間にヒップホップ界の大スターが続けて殺害
されてしまい、全米そして音楽業界に大きな衝撃を与える。私はヒップホップにつ
いても全く知識がないし、2パックとノトーリアス・B.I.G.という人たちももちろ
ん知らないのだが、短期間に大スターが2人も殺されるなんてさぞかしスキャンダ
ラスに報道されたことと思う。当時ロサンゼルス市警察のラッセル・プール刑事が
事件を担当していたが、彼は恐らく真相に迫りすぎたために、仕事や地位や家族な
ど全てを失ってしまうが、それでも執拗に正義を追い求めた。
おもしろかったのだが、少し(いやかなり?)わかり辛かった。まず私はこの事件を
知らないし、エピソードが多すぎるのだ。途中で「今何の捜査をしているのだろう
?」という状態になってしまう。私の理解力の問題かもしれないが。2人のラッパ
ーが射殺された事件に加えて、彼らが所属していたレコード・レーベル同士の対立、
白人警官が非番の黒人警官を射殺してしまった事件、白人警官が黒人を暴行、黒人
によるデモ、70人もの悪徳警官が暴かれた汚職事件など、色々な事件が絡み合っ
ていてとても複雑だった。そして登場人物がすごく多いので、混乱してしまう。ラ
ッセルはいくつも捜査を担当しているんだっけ?となってしまう。
1991年頃から白人警官が黒人を暴行などという事件は起きていたのだなあ。本当
にアメリカの黒人差別問題は根深い。この映画はもしかしてアメリカ人じゃないと
よくわからないのでは?と思った。それくらいややこしい。物語は18年前と2015
年のラッセルとジャックの共同調査のシーンが前後するが、その点はわかりにくく
はない。ラッセルはラッパー殺人事件に警察が関与しているのではとにらみ、あま
りに熱心に捜査しすぎたせいで警察を追い出された形だ。それからは私立探偵事務
所を経営しながら、事件のことを追い続けた。ラッセルを演じたジョニー・デップ
が素晴らしかった。ジャック役のフォレスト・ウィテカーも同様である。実力派俳
優2人の演技合戦という感じでとても見応えがあった。
ただこれは未解決事件なので、どうしても映画製作者側の推測になってしまうのが
残念である。確かにスッキリはしない。わかりにくかったところも含めて、いつか
もう1度観てみたいと思った。ラッセル・プールは2015年にロサンゼルス郡保安
局で心臓発作で倒れ、58歳で急死している。新聞では「忘れられた英雄」と報じ
られたそうだ。
いつもの野良ちゃん、久しぶりに見ました。ずっと見ていなかったので気になって
いました。あまりに暑いから普段はどこかに避難しているのかな