元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

肩で演じる

2010-10-29 23:26:53 | 健康
先日、対談番組で俳優の堤真一さんが 身体の姿勢を変えることで役作りをするとおっしゃっていました。

昨日の落語教室で九雀師匠も、
「これは Chiiさんのアスレティックトレーナーのお仕事のようですが・・・
男性が女役をするには肩甲骨の位置を変えます。そうしたら、女の人に見えますねん。」
と、御指導されていました。

姿勢って、すごいです。
人の心理も姿勢に出ますしね・・・。

肩甲骨の位置を変えるだけで、男が女に見え、女が男に、若者が老人に、老人が若者に、善人が悪人に、悪人が善人にも演ずることができるのです。


運動学的には 姿勢は 運動器疾患(筋肉、関節、骨の疾患)の指標になりますし、スポーツ動作ではパフォーマンスにも影響があります。

しかし・・・
実は 肩甲骨単独で、そうなるわけではありません。

頭蓋骨、脊柱、鎖骨、胸郭、骨盤も同時に位置を変えています。
例えば、頭を前に倒しただけで、肩甲骨の動きは制限されます。
この体幹の位置によって、四肢(腕、脚)の動きにも影響します。
例えば、四十肩で腕が上がらないのは肩甲骨が動かず、腕の骨が動く邪魔をします。
姿勢や動作は そんな関係性を持っています。

スポーツ動作となれば、それが股関節を介して下半身~足先まで関連してきます。

神戸YMCA専門学校、今日の授業は 頭蓋骨、骨盤、脊柱、肩甲帯の関係。
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(左写真)猫背になると、肩甲骨は 外側に広がりながら前に倒れ、肩甲骨が肋骨に張りついたように、動きが悪くなります。
(右写真)通常は 肋骨の上に浮いているように可動性が豊かです。

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可動性の乏しい肩甲骨は 周辺の筋力が弱くなっています。
可動性と筋力の両方を評価します。

若い人は筋力や柔軟性があるのに、脱力して不良姿勢になっている人が多いです。
それを続けていると、いよいよ筋力が失われ、猫背姿勢が定着します。


トレーナーなら元気な人、健康な人を姿勢で演じ続けましょう。


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