元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

先生

2008-02-18 21:32:05 | 健康
「先生」・・・
と、私のことを呼んでいただく事が多いのですが、そう呼んでいただいている方は 圧倒的に私より年上の方が多いのです。

“先に生きる”と書いて、先生。
特に、私が仕事としている“フィットネス”は 究極のところ、どう生きるか?を考える事だと思うのです。

おかげさまで、大変多くの方に出会い、色々な事を詳しくお聞きしたり、見せていただいたりします。
ですので、生きる事を“先に知る”事ができているのではないかと思います。

元気に、健康管理に努められている方からは “上手な生き方”を教えてもらったりもします。

病院で見る患者さんも・・・
「どうして、そうなったのですか?」
「この動きは できますか?」
「どんな時に痛いですか?」
などなど・・・自分が体験しないような疾患について、患者さんから 教えて頂く事になります。
教科書だけの知識ではなく、患者さんから 聞いて、見て、触ることが 私の成長となります。

Tさん(男性65歳 変形性膝関節症、半月板損傷)は 週に2回、スポーツ医学センターに来られています。
週に2回も来なくていいよ…と言っても、来てくれるTさん。
そんなKさんに いつも切なさを感じています。
私に何が言えるかな~?って。

男性で、変形性膝関節症の方は 女性に比べ、稀です。
もともと、よほどのX脚やO脚などの変位があるか、過体重か、オーバーワークか、、。
Tさんは 3年前には 55㎏の体重でしたが、現在は 約80㎏。
その3年前、奥様が 癌に倒れ入院中に、Tさんは くも膜下出血で倒れました。
運よく、処置が早かったために一命を取り留めたそうです。
その後、奥様は お亡くなりになり、子供さんと離れて、お独りで住まれ、次第に体重が増えていったそうです。
指導の初期、「痛かったら、あまり歩かない方がいいよ。」って言うと・・・
「家に独りでいると、ムシャクシャしてくるきなぁ~」と高知弁のTさん。
現在、膝の痛みは 「先生、脚が軽ぅ~なったで!」と、1時間歩いても大丈夫だそうです。
今日は Kさんに・・・
「くも膜下出血で倒れた時って、どんなのだった?」と、お聞きしました。
「全く、自分では病院にいることも分からんのや。
花畑の向こうから 母親と姉さんが出てきてな~・・・・・
“まだ、来たらアカン!!”って言われたんだけ、覚えとる」
“三途の川”というやつですかね・・・
「よくドラマで、そんなシーンが出てくるけれど、ほんまなんですね~。
それやったら、大事にして、がんばらなあきませんね~」・・・と言うと、、、
Tさんは ニッコリ☆ピースをして帰っていかれました。


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