元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

病院へ行こう!

2012-01-16 21:45:17 | 健康
伊丹市保健所にてダイエット教室の新クールがスタート。

もちろん体脂肪率の高い人が集まって来られるのですが、
体脂肪率が高い=その他のメタボリックシンドロームの危険因子が潜んでいることも考えられます。

なお且つ、運動習慣が少ない人が多いので体力レベルも低い事が考えられます。
今日お聞きしてみると、日常の運動習慣がある人は 17人中2名でした。
高血圧症の方もチラホラいらっしゃいます。
そのため、運動プログラムは 弱く、血圧の上昇が伴わないように設定しています。
良い姿勢をこころがけ、立つ歩くなどの日常動作の運動効率を上げるような内容です。

ところが・・・

運動プログラムの後半、椅子にグッタリ座りこんでしまった男性がいらっしゃいました。
「こんなはずじゃない・・・もっと動けるはずや・・・
せやけど、こんなぐらいで しんどいとは!? なんでや?!」と言いながら。

保健婦さんが血圧を測ると、最高血圧が140、最低血圧が なんと!?104。
ぎょっ!?
と、私は ビックリしましたが・・・

「運動前と変わりませんね。」
保健婦さんは 意外に落ち着いている。

・・・・そうなんだ!?運動前と同じなんだ~。

保健所のお仕事の場合、メディカルチェックは すっかり保健婦さんに任せているので、ちょっとホっとしました。
通常、運動指導員の私ひとりで指導する場合には 運動禁忌でお帰り頂く数値です。

教室終了後、カンファレンスで保健婦さんと話をしてみると・・・
その男性は 健康診断の事後指導で医師の診察を受けるよう保健指導しているにもかかわらず、病院に行こうとしないので、どうにか病院に行く気になるかと、このダイエット教室をお勧めしたようです。

保健婦さん「やっと病院に行く気になったかもしれません。また、明日も電話してみます。」との事でした。

こんなに丁寧に親切に健康管理をお手伝いしてくれているのに、どうして病院へ行く気にならないのでしょうね。

高血圧や動脈硬化は “サイレントキラー”とも呼ばれ、痛みを伴うような症状はありませんが、突然に心臓や脳に大きな障害をもたらします。

私の血圧も上がるぐらいハラハラしましたが、当の御本人は 病院に行く気になったかな??

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定期健診で高血圧と診断されながら、6割超の人が高血圧の認識なく、4年経ってもその半数超は相変わらず病識がないまま、全体の7割が未治療! 事業所勤務の男性を対象とした大規模研究で、信じがたいような調査結果が報告されました。[出展:第31回日本高血圧学会(JSH2009)のポスターセッション]

日本心臓財団 高血圧治療ガイドライン(日本高血圧学会)
http://www.jhf.or.jp/a&s_info/guideline/kouketuatu.html


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