この時期は雪があったりして墓参りが出来ないことがありますが、今年は寒の時期とは思えないほど暖かでお参りすることができました。
「8年目の真実」などと書くと大袈裟なのですが、この8年間、私はずっと思い巡らしていたことがあるのです。
それは、父が最期の時を迎える1~2時間前のことでした。
閉じられた瞼にうっすらと涙が浮かんだのです。
あの涙は何だったのだろう?
死にたくないの涙か?
痛い、苦しいの涙か?
死を悟り、悲しいの涙なのか?
ありがとうの感謝の涙なのか?
それとも・・・
いつも堂々巡り。この答えは永遠に得られないだろうと思っていたのでした。
それが、先日、ネットを見ていて偶然答えが見つかったのです。
臨終が近い人は、瞳に涙を浮かべているように見えることがあります。
これは、筋肉が緩んで瞼を自力で閉じられなくなってしまい、目が乾燥することで涙が出る生理現象の一つです。
「悲しい」「つらい」などの感情による涙ではないのですが、瞼を開けたり閉じたりする元気もほぼ残っていないといえます。
ああ、あれはただの生理現象だったんだ。
そうよね。あの時、父は意識が無かった。
仮にあったとしても、もう脳の考える機能は失われていたと思う。
このことを知って、私は、なんだか物凄くホッとしました。