チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

押入れのちよ/本

2016年09月18日 | 
著者:荻原 浩(新潮社)2006年

愛しの座敷わらし」で印象に残っていた荻原 浩さんが、今年第155回直木賞を受賞されました。
ええ~!まだもらってなかったのかと意外に思いました。
映画化とかされていて、渡辺謙さん主演映画「明日の記憶」。(これで取ってると思ってました)

タイトルに惹かれて、借りてみました。
9つのホラー短編集。大正解!私好みの作品でした。

「お母さまのロシアのスープ」
お母さまは私たちの大好きなロシアスープを作るために、人と会うの。
でも、その時、私たちは納屋に隠れていなければなりません。
絶対に他人に見られてはダメ・・・
悲惨な戦争の一面を語る作品。

「コール」
親友同士で彼女を奪い合い、トランプでどちらが先に告白するかを決めた。
さて、その結末は・・・

「押入れのちよ」
本書のタイトルになっている作品。
破格の賃料で借りたアパート。その押入れには幽霊のちよが住み着いていた・・・

私が一番好きな作品は最後の
「しんちゃんの自転車」
真夜中に、遊びにやってきたしんちゃんと私はしんちゃんの自転車に乗っておたま池のほこらに行きました。
しんちゃんはとっても泥臭かった。だって、しんちゃんは・・・


こわいけど、ほのぼのするお話しが多くて、荻原 浩さん、私の好きな作家のひとりになりました。
直木賞受賞作品「海の見える理髪店」も短編集らしいです。


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