チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
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同級会Ⅱ その2

2010年03月04日 | チエの玉手箱
 ガイジンは地方検察庁のお役人をしている。
彼はれっきとした日本人だが、透き通るような白い肌と、赤茶色の髪、とび色の瞳がハーフを思わせる容姿で、小学生の頃から「外人」というニックネームが付いていた。

結婚したのが遅かったようで、二人の息子はまだ高3と中学生だという。
「俺が定年の時、下の子がちょうど大学卒業の年齢だから、浪人も、留年も許されない。
 可哀想なヤツだ・・・でも、なんとか間に合ったよ。」と笑った。

現在は、単身赴任中だという。
「東北6県、秋田以外は行ったよ。」
「ふ~ん、どこが一番よかった?」
「青森だな。
 最初は、言葉が分からなくて面食らったけど、慣れると、人がいいんだ。
 青森県はいいよ。
 俺、跳人もやったんだ。
 結構、祭り好きでさあ、土地土地の祭りに必ず参加するんだ。
 ねぶたは、あちこちあるんだよ。
 青森だろ、弘前のねぷた、その他にも何箇所かあるんだ。おすすめだよ。」
真面目一方だと思っていた彼の意外な一面を知った気がした。

検察庁といっても、いろんな部署があるから、彼がどんな仕事をしているのかは分からないけれど、犯罪者と関わる仕事をしながらも、オンとオフを上手に切り替え、人生を楽しんでいるように見えた。

つづく