小さな森の薔薇

毎日更新 薔薇の庭を手造りしながら架空居酒屋「菜園亭」は家庭菜園の新鮮野菜で楽しみます。

本当にしたいことを

2008年03月11日 11時18分12秒 | マイガーデン(店長のつぶやき)
庭のバラも剪定が終り宿根草やクレマチスの手入れを始めました。クレマチスも随分性質がわかりにくく最近人気のある時際から切り取り可能な品種郡がやっぱりバラとは相性が良いと、春先のゴミ片付けのたびに思います。十字路に面した所で風が強くどうしても支柱につかまってくれないものも、もう一度春から仕立て直しに挑戦です。記憶を頼りに品種のラベルを見ながら、実際の新芽の位置も確認しながら育ち方を想像しながら作業すると結構手間が掛かります。そんなに手を掛けてもばい菌に負けて全草枯れてしまう事もあり引きちぎってしまわないように細心の注意が必要です。
園芸は奥が深くこれで良いなどと言う事もなく、ハウツー本に書いてある「こんな事すると失敗します」は、大抵失敗するのに、「こうすると良いですよ」が上手く行くことのほうが少ない。気候や植物の状態によって臨機応変に経験を駆使しても満足行く結果になることは少ない。だから面白く興味が尽きることが無いのでしょう。50歳代になりついに楽しむ時間が足りないのが解かり「バラの専門店」の看板を上げ一般の園芸店で取り扱う植物を取りやめ本当にしたい仕事だけに業務を縮小しました。それでも満足行く所までいくかどうかでしょう。長生き出来る保証もありません。


財団法人日本花普及協会より北陸農政局を通じて、昨年の夏に新潟県花と緑の推進協議会の総会の時講演をお願いした時に話を伺った「花育」の取り組みの資料を頂ました。新潟市も「食育」とともにあわせて活動を進めていくことになるのではないでしょうか。飾って楽しむだけでなく文化としての植物。道に少し出たからと苦情をまくし立て、落ち葉が汚いと根元から切り倒す。
通りを歩いていたら沈丁花の花の香りがしてうっとりした。心に感じる余裕無いんでしょうか。鳥屋野潟を一周するように植えられた桜並木に青空を仰ぎ見る事は無いのでしょうか。英国で見たブナの巨木も人が大切に残してきた植物。
全く植物に興味も無い人も大好きと言う人も同じようにお店の前を行き過ぎます。物の豊かさと心の豊かさ。多くの物を必要としない年齢になり今年初咲きのイチリンソウは子供の頃見た、杉林の下に一面に咲いていた記憶を甦えさせます。

見知らぬ人に「花を楽しみにしている。」と花壇の手入れ時に声を掛けてもらうことがあります。プロの端くれとして良い手本にと思っても心無い一言にめげてしまう事、沢山有るんですよ。だから応援してくれる人のために生きてます。2008.3.9
コメント
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