色々な工夫が有ると思いますが先ずは古株の植え付け、講習会でお見せするために販売終了のイングリッシュローズを抜いて畑に移動し始めました。
新潟市内の適期は11月下旬から3月初旬まで
あくまでも経験上ですが休眠期から芽が動き出す前です。積雪の多い地域は雪解け時から芽が出る前だと考えてます。
二日連続で雨が降らないので植え付けします。粘土質の土が濡れすぎている場合出来ればもう少し乾き気味が上手く活着します。これが一番見極めが大変。新潟の冬は雨か雪の連続です。なので裸苗は一旦鉢上げして10月に植え付けしたくなります。
斜めに薄っすらと台木と本体、上部の根は自根、その下は台木
台木の根、これは国産苗なので茎が3センチ程度ありその上に芽や茎を接いで有ります。根の間にピートモスや乾燥防止の土以外の物が有る場合しっかり落とします。
枝を整理します。小さな森では冬剪定の地植えは40センチ前後に切ります。
*苗の整理 冬剪定サイズに切ります。土を荒くほぐします。根の健康状態を確認します。
洗う必要は有りません。
もし癌腫病が出ていたら切り取ります。癌腫が原因で枯れてしまう事は有りません。気になるようなら深植えし自根が出るように鉢植えにします。数年経ち自根が育つのを待ちます。
国産苗は植え付け法や管理に問題が有ると発生する場合が有ります。健康に育てる工夫が必要です。届いた時は元気なのに後で病気が発生するというお嘆きの声も耳にしますが、同じ植穴にすぐに植え付けずに堆肥や苦土石灰等をすき込み数年草花栽培をしてから植え付けてみてはいかがでしょうか。
例えが適切かどうかですが、店では学級閉鎖になるほどのインフルエンザが広がっても元気な人を目指して工夫しています。
栄養取れてますか。ゆっくり睡眠してますか。
バラ科の植物は外灯の明かりにも反応しています。日長時間のバランスが崩れていると考えたほうが良いかと思います。店では数年経った株は外灯が有る前道路側、新しく輸入された苗は細根が無いので西側の夜間照明の影響の少ない場所と分けています。
*植え付け穴掘り 直径で40センチより大きめ深さも同程度。
土中の虫は捕殺
掘り上げた土に3割程度の堆肥を混ぜ込んでおきます。乾燥しやすい場所なら半量程が目安。
穴を掘り水が出て来るようならしばらく様子を見て埋め戻し、加湿にならない様にします。
*元肥 マグアンプ大粒なら50グラム程度を埋め戻す土に混ぜ込みます。真下だけでなく根の全体から細根が出やすくします。
*埋め戻し 少しづつ土を入れながら隙間が出来無いように固すぎ無いようにしながら根の間に突き込みます。
イングリッシュローズの苗は接ぎ口下は根なので埋まるように植えつけます。
埋め戻す目安の棒を植穴の上に
根を広げる様にしながら隙間に棒で土を入れます。
棒で根の間に土を入れます。半分程土を入れた所でもう一度マグアンプk大粒数回に分けて入れると偏りません。
足先で軽く踏み隙間が無いようにします。
更に全体を均します。
水鉢に株元が周りより5センチ程度低くなるように整地します。
最後に切り口に殺菌剤ペーストを塗ります。
*支柱立て 風で揺れると細根が切れある日突然全株枯れも有ります。しっかり活着するまで麻紐で結わえます。1年程度で切れ茎に食い込みません。夏剪定より低い箇所と冬剪定程度の高さの2か所縛ることになりますので支柱は長めを用意します。
篠竹三本立て一箇所風で揺れない様に縛っておきます。撮影で分かりやすいように太めの紐で結わえてあります。
*水やり たっぷり株元に与えます。
経験上ですが、深植えにして自根が出る様にする栽培法は鉢植えなどで元気がなくなった株の回復に効果が有ります。シュートも出やすくなります。ゆっくりと成長し長生きできる株に育ちます。
台木の根が元気が良い場合は軽く埋まる程度で良いです。
バラ苗は元気で良い花が咲き続けけるのは15年程度かも知れません。幹にカミキリムシの幼虫が穴を開けたりしやすくなり枯れはしませんが新しいシュートの出が悪くなったり諦め頃かなと思う株は掘り上げてみると細根が殆ど枯れてゴボウ根になっていたりします。
次は今回入荷した鮮度の良い苗で植え付けを紹介します。
本日も最後までお付き合いいただき感謝申し上げます。