プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★リーダーに求められる精神文化

2006-06-07 10:12:40 | 日記・エッセイ・コラム

 バブル崩壊後、とりわけこの数年間は、民主主義と資本主義の悪い点ばかりが社会現象化している気がしてならない。

 我々日本人には、学校教育の成果として、民主主義・資本主義が正との認識が底流にある。しかし、今の日本は無秩序に拡大解釈した自由放任主義にまで上り詰めている。民主主義も資本主義もベストではなく、他のイデオロギーとの比較において良いとの価値観を持つべきではないのだろうか。

 昨年9月の違憲とも思える首相が断行した郵政解散総選挙は、議会制民主主義の否定では?一方、ライブドアに続く村上ファンド・ショックは、資本主義のはき違えだ。村上氏が最後の会見で口にした「皆さんは私が無茶苦茶お金を儲けたから嫌いなんでしょ」は、実に情けない。お金儲けが悪ではなく、お金の儲け方が悪いのだ。企業市民という言葉をいま一度問い直して欲しい。

 国家権力を握る指揮官が目指す方向を国民は否応なしに追従する。それだけに、権力の座にある者には、この国をどうするかというビジョンが必要だ。言動にも慎重さが求められる。ところが、権力の何たるかを熟知した者が、そのパワーを恣意的に駆使すると国全体が辿る道は大変なことになる。ポスト小泉に期待したいのは、バランスのとれた価値観だ。