サッカーW杯のかげに隠れて余り報道されないが、現在、太平洋5カ国ラグビー対抗戦が開催されている。日本チームは、24日、ニュージーランドのオールブラックスjrと対戦し、8対38のスコアで敗れたことをメールで知った。くしくも、試合は、友人の故郷ダニーデンで行われた。彼の自慢げな顔が目に浮かんだ。
この試合は、6月17日に急逝した往年の名プレーヤーで、元日本代表監督の宿沢広朗氏(享年55歳)の弔い合戦。試合前、黙とうがささげられたが、スクラムハーフとして活躍した彼の現役時代のプレーを知っているだけに感慨深かった。
この日、トライをあげた三宅選手が、「ボールに宿沢さんの思いが乗り移った」と語ったが、残る試合は1試合だけ。7月1日に大阪・長居競技場でフィジーを破れば最下位脱出の展望が開ける。サッカー以上に世界の壁が高いことを痛感させられる。
2011年の世界選手権開催地をニュージーランドに奪われたが、ラグビーのレベルアップの面で期待していただけに、日本開催が実現せず残念だ。3年後、敵地に乗り込んで宿沢さんへの恩返しを実現して欲しいと、日本ラグビーの健闘をひそかに祈る。