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時悠人chosan流処世術

★「原爆の日」に思うこと

2008-08-06 10:07:04 | 日記・エッセイ・コラム

 今日6日、「原爆の日」を迎えた。この1年間に死亡が確認された被爆者は5302人。死没者の総数は25万8310人になった。

  戦後63年を経て、犠牲者が後を絶たないにもかかわらず、被爆者の体験が風化しつつあるなかで、NHK広島放送局が制作したラジオ番組に聴き入り、一睡も出来なかった。6日午前0時過ぎから2時まで全国放送された「ヒバクシャからの手紙」。

 「筆箱に鉛筆が突き刺さるように死体が、、、」との率直な描写は、小説家には到底真似ようがない真実の響きだ。柱の下敷きになった母親を救おうとしたが、子供の力ではなすすべもなく、むざむざ死なせたとの悔恨に苦しみ続けてきた人。息絶えだえの女性の横を通りかかり、傍らに転がっていた赤子を胸に乗せてあげると、しかと抱きしめ息絶えた母性の強さを感じた人。番組中に、被爆者だけでなく、戦争を知らない世代から寄せられたファックスやメールにも心打たれるものがあった。

 戦争体験者が年々減って行くのは自然の理だが、広島だけでなく、沖縄や長崎更には、全国各地に傷跡を残した戦争の悲劇を忘れないためにも、平和を考える日を創設したらどうだろうか。憲法に関しては、公布(5/3)と施行(11/3)の両方を祝日にしている。毎年日が変わる「体育の日」などは廃止し、8月15日の終戦記念日を「平和の日」と命名し、恒久平和を考える日にしたいものだ。