観光客が例外なく訪れる首里城。ゆいレール終点の首里駅から、徒歩15分位だが、今回は上の毛(イーヌモー)公園経由のルートをとった。観光客はあまり利用しないが、首里城の裏手に出る趣のある小径が続いている。 琉球王朝の隆盛を思い描きながら
、城壁に沿って歩けば、円覚寺や県立芸術大学を遠望できる。
起伏があるが、一味違った印象を受けるルートだ。朱礼之門をバックに記念写真も良いが、琉球王朝の栄華と歴史に興味があるなら、同じく、世界遺産に指定されている玉稜(たまうどぅん)まで足を延ばしたい。静寂の中に身を置き、石の陵墓と対峙すると、時の流れが一瞬止まった錯覚を覚える。
さらに時間に余裕があれば、金城町の石畳も歩きたい。石畳の坂の岩壁にへばりつくように生えているガジュマルに生命力の強さを感じた。
横道にそれると、樹齢200年とも言われる数本の大アカギが鎮座する神域に入り込む。そこは、現世と隔離された神々しい雰囲気が漂い、心洗われる。
毎年、訪れる度に、ガイドブックに載っていないスポットに沖縄の魅力を発見出来るのが嬉しい。