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時悠人chosan流処世術

★アニバーサリー(1/2):6月15日

2010-06-15 13:32:24 | 日記・エッセイ・コラム

 6月15日は、今は亡き母の誕生日。私には特別の日だったが、更に新たな感慨が加わった。

 サッカーW杯で、日本がカメルーンに勝ったからではない。 13日に小惑星探査機「はやぶさ」が7年に及ぶ長い旅を終えた感動だ。サッカーの勝利はエポックだが、「はやぶさ」の場合は、未来永劫に語り継がれてよい。

 帰還と同時に、その使命を終え、燃え尽きるのとひきかえに、持ち帰ったカプセルが人類に新しい夢をもたらすかもしれない可能性が心を揺さぶる。「はやぶさ」に心は無いが、誕生の瞬間から燃え尽きる宿命を背負っていた点では、人間の一生と同じに思えていとおしい。

 さて、同じ6月15日、60安保闘争で東大生樺美智子さんが犠牲になった当時、私は多感な17歳の高校生だった。学生運動に身を投じ、22歳で散った女子大生の死は、国家観や安全・平和への関心を高めたし、その後の私の人生観にも多大な影響を与えた。「はやぶさ」の死(?)が、日本の将来に栄光をもたらすことを願っている。