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時悠人chosan流処世術

★国技vs国民的スポーツ

2010-06-22 09:36:58 | 日記・エッセイ・コラム

 野球賭博に揺れ動く大相撲界を見ていると、閉鎖的で因習に満ちた体質が根強く、救い難さを感じる。相撲協会の役員達の言動を見聞きするだけでも、世間常識とかけ離れている。

 大麻事件やいじめ、八百長問題が取りざたされた3年前、小ブログ(2007.10.14)で「相撲は国技か」を問うたが、厳密には「相撲=国技」ではない。国が国技として認定した根拠はなく、国民に一番人気があるスポーツでもない。野球やサッカーの方が相撲よりはるかに競技人口も人気も上回っている。

 しかし、国技でないと叫んでみても、国民に根強く浸透している伝統と歴史は否定できない。優勝力士には、天皇賜杯や内閣総理大臣賞、さらには、外国大使館からの祝杯まである。名古屋場所の開催には賛否あるようだが、懸賞金を出さないと決めた企業の方が常識的だ。

 たかが、スポーツのこととはいえ、公益法人として税制や運営面で優遇されている以上、放置出来ない。今回、初めて外部の専門家が事実調査に乗り出した。この際、政府は法人のあり方そのものを根本的に問い直した方がよい。