11世紀~13世紀にかけて、セルジューク・トルコの首都だったコンヤは、全盛期には政治・経済・文化の中心として栄えた人口約100万人の都市。イスラム神秘主義教団「メブラーナ教」の発祥の地としても有名で、始祖メブラーナの霊廟は、現在、博物館として公開されている。
メブラーナ教は、くるくる旋回しながら踊ることで神と一体化すると説く宗教で、建物に施した青緑のタイルの塔が目を引いた。庭の植え木がくるくる螺旋状になっているのが教義とだぶり、印象に残った。
コンヤからパムッカレまでは、約440㎞におよび、見渡す限り荒涼たる高原が続くが、なだらかな丘を越えると、突如、白い綿の塊のような台地が見えてきた。
パムッカレとは、「綿の城」の意味で、かつて綿の産地だったことに由来する。 トルコ有数の温泉地で、石灰棚で足湯に浸かったり、古代都市ヒエラポリスの遺跡群内の温泉プールで泳ぐことも出来る。
日本の棚田に似た魅惑的な美しさの石灰棚を望む丘の上に、紀元前190年頃、ベルガモン王エウメネス二世によって築かれた古代都市ヒエラポリスがある。
最盛期には人口10万人を超えたそうで、アポロ神殿や博物館、15,000人収容の円形劇場等が残っている。 ホテルにはフィットネス設備があったので、夕食後、水着に着替えて20分ほど泳いだ。プールと言うよりも大きなローマ風呂だったが、泳いだ後、ラウンジで飲んだトルコ名物の”ざくろジュース”は格別の味だった。