昨日、歯の治療を終え、買い物をして帰宅した妻が、青ざめた顔で「健康保険証を落とした」と言うので、心当たりのある所をすべて探したが、見つからず、再発行手続きをすることにした。
交番から市役所へ向かう途中、一縷の望みをもってマーケットに立ち寄った。店内に入る妻を見やりながら、「こんな強風じゃ外で落としたら、吹っ飛ぶだろうな」と思いつつ、後を追った。
車から数歩歩いた時、駐車場の横にあるつつじの植え込みに小さな紙片が見えた。形状が長方形だったので、近づいて見ると、ナ。ナント!妻の保険証だった。強風のおかげで、しかも風向きが良かったのか、植え込みにへばりついていたのだ。
買ったことの無い宝くじを買えば、一等が当たるかも知れないと思ったが、不測のトラブルを免れた強運を大事にすることにし、プチ贅沢な遅めの昼食で祝った。