この一週間、メディアは、一野党の代表を総理大臣扱いにしていることに、違和感を感じている。安倍自民党総裁が次期総理大臣に指名されるに違いないが、それは12月26日に開かれる臨時国会で首班指名選挙を経てのことだ。
日銀総裁を呼び付け、大幅な金融緩和とバブル期でさえ、平均1.3%だった物価上昇率を2%目標とする協定を迫ったり、特命大使の訪韓や「竹島の日」のイベント検討等、現内閣を無視した横暴にすら思える。
それほど、民主党政権がお粗末だったとも言えるが、メディアが、「景気回復・脱デフレ」を声高に唱和し、1,000兆円超の国の借金や「財政再建」の四文字に触れないのは??
最後に、3年前の政権交代の最大の成果は、55年体制で溜った政界の澱が表面化し、政治の透明性を担保出来るようになったことにあるので、自民党が昔の体質に戻る事がないと期待したい。