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時悠人chosan流処世術

★五輪招致に見る現政権の危うさ

2013-09-07 09:03:53 | 日記・エッセイ・コラム

 2020年の夏季五輪開催地決定が明日に迫り、なりふり構わぬ日本の誘致活動を冷めた目で見ている。

 東京都知事が必死になるのは当然だが、政府が全面に出れば出るほど、マイナスに作用し兼ねない。記者会見では、「福島の汚染水」問題に質問が集中している。

 安倍総理が、「国が責任を持って対応」「除染に470億円投入」するから安全・安心と強調するが、抽象論や精神論は、通用しない。外国から見れば、具体的な方策を示さないと、「安全ではない証拠」との不安を煽るし、「日本政府が今まで放置して来た」との印象を強くするだけだ。

 また、ブエノスアイレスは、各国の政府や都市が招致活動をする国際政治の最前線。その場に、高円宮妃久子さまが出席し、スピーチされるのが「皇室の政治利用に当たらない」とする政府見解にも違和感を感じる。

 現政権の一番怖い点は、高支持率を背景に、万事を解釈によってなし崩し的に変えようとしていることだ。議論を避けず、正道を歩んで貰いたい。