9月16日、京都・滋賀・福井の3府県で初の大雨特別警報が発表され、京都市で26万人超、福知山市では、8千人強の住民に対して、避難指示が出されたが、実際に避難した住民は、それぞれ、0.9%と1.9%にしか過ぎなかった。
避難しなかった多くの住民は、「具体的にどうして良いか分からなかった」と言うが、特別警報とは、「自分の命を守る行動をとる」意味なのだから、自分自身で判断するしかない。
渡月橋の近くに住む友人は、辛うじて被災を免れたが、「環境や景観による住宅建築条件が厳しく、防災に限界がある」と、嘆いていた。
行政側が詳細な仕組みやマニュアルを作れば作るほど、個人に甘えが生じ、指示待ちになってしまう。非常時にどうするかは、自治体や町会などの組織に頼る心を払拭することから始めたい。