ハルツ山地に囲まれた小さな田舎町のクヴェトリンブルクの人口は約21,000人、ヴェルニゲローデは約34,000人だが、ともに人気の観光地。
クヴェトリンブルクは、国家発祥の地とも呼ばれ、15世紀からの木組みの家が1200軒以上も建ち並び、中世の面影を色濃く残す美しい町で、1994年に世界遺産に登録された。
市庁舎の前に小さなローラント像が建ち、マルクト広場は、観光客で終日、賑わう。
時間が許すなら、少し急な坂を上れば、町を一望できる城山シュロスベルクと聖セルヴァティウス教会を巡ることが出来る。
ヴェルニゲローデは、ハルツ狭軌鉄道でブロッケン山への出発駅で、見所は、「とんがり屋根の市庁舎」とお城のほか、木組みの家の建ち並ぶ路地を可愛い乗り物が行き交い、さながらテーマパークのようだ。
ここからSLに乗って、ブロッケン山まで約2時間だが、我々は、中間駅のドライアンネンホーエ駅から乗車して山頂駅へ。ブロッケン山は、ハルツ地方の最高峰で標高1141mで、ブロッケン現象の名の由来は、ここ。
1年に1度、魔女が集まって饗宴をするとの伝説の山は、この日も名物の霧が立ち込めていたが、大勢のハイカーやマウンテン・バイクで上って来た若者達が、ビールで乾杯する姿が霧に霞んで魔女の饗宴とダブった。
次回更新は、8日の予定。