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時悠人chosan流処世術

★新たな安全神話

2015-09-18 09:21:11 | 日記・エッセイ・コラム
 国会周辺でのデモの規模が日を追って拡大し、野党が結束を固めたが、「多数決主義」の宿命で、安保法案の成立は、もはや、時間の問題となった。

 国際社会に普通の国として仲間入りし、PKO活動も活発化する。中東だけでなく、南シナ海や朝鮮半島の有事への備えも出来る。

 日米同盟もさらに強固となり、新たな安全神話が普遍性を帯びる。これで、安倍総理が掲げてきた「戦後レジームからの脱却」が実現する。

 とすれば、万事めでたい話だが、現実的には、戦後70年間、憲法9条の下で、一貫して平和を希求してきた日本のアイデンティティの崩壊を意味する。

 国際的には、「自衛隊は、海外で一人も殺していない」という平和国家ブランドが消える。と同時に、新興国に対する貧困、教育、感染症対策等の貢献施策に対する評価も変わりかねない。

日本国憲法第9条を読み返し、次の選挙で、どう意思表示するかを考えたい。

9条:日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和
   を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力
   による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決
   する手段としては、永久にこれを放棄する。

  2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦
   力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを
   認めない。