プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★老々の悲哀

2017-05-21 09:11:36 | 日記・エッセイ・コラム
 最近、学校では、先生が生徒に「知らない人と口をきかないように」ではなく、「口をきいてもよい人」を教えるようになってきたと聞き、ほっとして嬉しい気分になったが、自分と同じ年頃の老人から声をかけられると、用件によって、戸惑い、複雑な思いになる。

 昨日の午後、マーケットの駐車場で、妻が用事を済ませるのを待っていたら、私より少し年上の女性が車の窓をトントンと叩いた。「アンタ、どこまで行くの?」と訊くので、「買い物をしている人待ちです。」と答えると、「連れがおるのけ!」と言って、去って行った。

 同じ方向だったら、途中まで同乗させて欲しかったのだろうと察しがついたが、杖をついて歩ける人だったので、真偽は不明だ。妻は、「見知らぬ人を乗せて、居直り強盗の場合だってあり得る」と皮肉を言った。

 一見して、後期高齢者の域だと思ったが、先日も、同じ駐車場で、50歳前後の女性から、講演会の誘いを受けたのを思い出した。

 「すわ、ナンパ!」と早合点するほど、自惚れは強くないが、「警戒されないだけ、良いのかも」と考えるのは、早計で、新手の特殊詐欺の手口かもしれず、平和ボケの兆候を戒めている。