6月23日は、沖縄の終戦記念日にあたる”慰霊の日”。小泉首相は、国立沖縄戦没者墓苑で、不戦の誓いを新たにした。23日の定義を巡り、諸説分かれるが、平和を願う気持ちにかわりはなく、ともに合掌。
下の写真は、「平和の礎」の前で昨年暮れ、撮ったものだが、祀られているのは沖縄の人だけではない。国籍及び軍人、民間人を問わず、沖縄戦などで亡くなったすべての人々の氏名を刻んだ記念碑で、20万人をこえる犠牲者の霊が眠っている。
自民党の中川政調会長が、千鳥ケ淵戦没者墓苑を拡充し、事実上の追悼施設にする考え方を小泉首相に打診したとか。政府資産の有効活用策の側面もあるようだが、現在の墓苑の2倍近くの面積が確保出来るそうで、ロケーション的には申し分ないと思う。
戦後60年を経て、戦争体験者や遺族も物故し出し、戦争の記憶が風化されていく。沖縄のほか、広島や長崎の被爆地や全国の慰霊碑・忠魂碑は、いずれも趣旨は一緒だ。平和憲法を維持し、恒久平和を願う日本の決意と覚悟を世界に示すシンボルとして、国立の追悼施設を建てて欲しいと願っている。