プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★戦没者慰霊と不戦の誓い

2006-06-24 11:43:22 | 日記・エッセイ・コラム

Epsn0003_2 6月23日は、沖縄の終戦記念日にあたる”慰霊の日”。小泉首相は、国立沖縄戦没者墓苑で、不戦の誓いを新たにした。23日の定義を巡り、諸説分かれるが、平和を願う気持ちにかわりはなく、ともに合掌。

下の写真は、「平和の礎」の前で昨年暮れ、撮ったものだが、祀られているのは沖縄の人だけではない。国籍及び軍人、民間人を問わず、沖縄戦などで亡くなったすべての人々の氏名を刻んだ記念碑で、20万人をこえる犠牲者の霊が眠っている。Epsn0007

自民党の中川政調会長が、千鳥ケ淵戦没者墓苑を拡充し、事実上の追悼施設にする考え方を小泉首相に打診したとか。政府資産の有効活用策の側面もあるようだが、現在の墓苑の2倍近くの面積が確保出来るそうで、ロケーション的には申し分ないと思う。

 戦後60年を経て、戦争体験者や遺族も物故し出し、戦争の記憶が風化されていく。沖縄のほか、広島や長崎の被爆地や全国の慰霊碑・忠魂碑は、いずれも趣旨は一緒だ。平和憲法を維持し、恒久平和を願う日本の決意と覚悟を世界に示すシンボルとして、国立の追悼施設を建てて欲しいと願っている。


★源泉徴収は税制の盲点

2006-06-23 08:53:41 | 日記・エッセイ・コラム

 地元地方紙の投書欄に、「今年の市民税・県民税の納付書をみたら、前年の3.7倍になっていた。役所に問い合わせたら、税制の変更によるものとの答え。自分の不勉強を恥じたが、医療費負担増といい、高齢者への締め付けが厳しい」と訴えていた。(投書の主は、65歳男性)

 サラリーマンは、自分の収入を手取りベースでみる習性が身についている。しかも、毎年、ベア等で収入額が増えたりすると、特定控除が廃止されても増税の実感がわかない。この巧妙なカラクリによって、酒やタバコ、或いはガソリン等の間接税に関心が向いてしまう。

 一方、年金生活者の収入は、毎年、確実に減っていく。税制の見直しにより、配偶者特別控除(38万円)、老年者控除(50万円)といった所得控除項目が廃止されると、収入が減るのに対し、課税対象額(=総収入ー控除額)が増える。この結果、投書の男性のように税金が3.7倍になることもあり得るのだ。

 連日、税金の話ばかりで恐縮だが、サラリーマン諸氏は、年末調整業務を担当者に任せきりにせず、関心を持って欲しい。 今では、web上で簡単に確定申告出来るので、一度、お試しになるとよい。 きっと、日本の税制に対する見方が変わってくるに違いない。


★第1回坂井市古城マラソン大会

2006-06-19 09:36:57 | スポーツ

 6月18日、去年までの「丸岡古城マラソン大会」は、市町村合併により名称をかえ「第1回坂井市古城マラソン大会」としてスタートした。Epsn0001_3 Epsn0002_1 緑の木々が映える丸岡城の天守閣を仰ぎ見ながらのスタートは、戦場に趣く武士の士気にも似て高揚気分に。

だが、高温多湿の時季だけに、レースコンディションは良いとは言えず、消耗戦になった。スタート時の気温は23度の曇天だったが、途中から陽射しが強くなり、ゴール時には28度を超えていた。

 給水所で頭や両膝に水をかけて暑さを凌いだが、バテバテのレースに終わった(目標タイムは、2時間5分だったが、及ばず2時間6分25秒)。これで、今年前半に予定していた全レースが終了したので、冬のシーズンに向けて不足を補うトレーニング計画の練り直しだ。

 大病以来、丸4年を経過し、確実に回復基調にのったと実感しているので、大切な5年目。再発しなければ完全に元通りの身体に戻ると信じて、焦らず無理せず健康管理に努めたい。


★日銀総裁の倫理責任

2006-06-15 09:18:15 | 日記・エッセイ・コラム

 福井日銀総裁が、村上ファンドに1000万円出資していることへの責任問題が取り沙汰されている。日本郵政株式会社の社長や社会保険庁長官と並び、小泉首相が民間から起用した人物が次々にトラブルを起こしているのは偶然なのだろうか。

 投資した時期とか、儲けた金額が問題ではない。ことの本質と立場を見誤っているとしか思えず、不用意の一言で済ませる問題でもない。日本の金融政策に与える日銀総裁の発言は重い。また、総裁の名前を利用する金の亡者をも含めると、その影響力は計り知れない。その当の本人が、故意でなくとも不正取引の噂が絶えなかった村上ファンドに、日銀総裁就任後も出資し続けてきた責任は軽くはない。しかも、解約申し出の時期が量的緩和解除の直前となると、別の憶測も飛ぶ。

 政治家でなくても、透明性が求められる公的立場に就いた場合、資産公開を義務付けるか、ブラインド・トラストを導入するなどして、国民の信頼を裏切らない方策を講じて欲しいものだ。個人的には、バランス感覚のとれた人だと好感を持っていただけに、現在の日本全体を覆っているケジメの無さを垣間見る気がして残念だ。


★びえいマラソン番外編

2006-06-14 09:24:09 | 日記・エッセイ・コラム

Epsn0002_2 美瑛の町は、富良野とならび丘陵の風景が美しい。パッチワークの丘やケンとメリーの木、セブンスターの木などコマーシャルの撮影にもよく登場するが、町並みも整然としており、りんとした雰囲気がただよう中に緑が多く、ゆとりを感じさせる家々が建ち並んでいる。Epsn0001_2 Epsn0002_3 白樺並木が続く歩道は広く、家の庭には個性的な造作物が施されており、足を止めてみたくなる(写真は、左上がJR美瑛駅、中程の左が白樺並木の歩道、右が民家の庭先のデコレーション)。滞在中、好物のジャガバターやポテトグラタン、今が旬のアスパラガスを堪能した。食文化探求も一興だが、今回は別の目的があった。

 それは、話題沸騰の「旭山動物園」を訪ねること。毎年、入園者数が増え続け、最近では外国からの観光客も目立つという秘密を知りたかった。Epsn0014_1 Epsn0019_1 旭山動物園は、園長と飼育係のユニークな創意工夫で人気を呼んでいるが、その基本は”行動展示”にあるらしい。いわば、動物を見世物やショーではなく、本来の生態系や行動をありのままに発揮できる環境を整えることを基本コンセプトに据えているので、観る側がストレートに感動するというわけだ。

北極熊館やペンギン館、オランウータン、あざらし館などが大人気で、食事をする時間(「もぐもぐタイム」)には、大勢の人が押し寄せ、飼育係りの説明を聞きながら動物のしぐさを観察し、歓声をあげていた。北国の厳しい季節を克服する動物達の生命力に共感し、元気をもらう喜びがリピーターを呼び集めるのではないかと思った。が、残念ながら、私には今なお、人気の秘密が分からない。