鍼灸院クラルテのスタッフ日記

院長・受付嬢・事務のおねえさん・掃除のおばさんを一人でやってるスタッフの日記です。
ゆる過ぎる頻度で更新。

センス・オブ・ワンダー

2021-12-28 | 本と雑誌

センス・オブ・ワンダー(レイチェル・カーソン著 新潮文庫)読了。
1996年出版のベストセラーに
新たな寄稿文を加えて、今年、文庫化されたものです。

生物学者のレイチェルが、甥(実際には姪の息子)ロジャーに
「世界の神秘さや不思議さに目を見張る感性」を授けたい、と綴った随筆。
私、2回読んだんですけど、1度目は正直よくわからなくて、つまらなかった。
自然の素晴らしさ、それを感じる大切さが切々と書かれているんですが
「だから何?」って思ってしまった。(なんて感性が乏しいのか・・・。)

ところが、錚々たる執筆陣(福岡伸一・若松英輔・大隅典子・角野栄子)による
寄稿文を読んで、あらためて読み返してみたら
とたんに引き込まれました。
それぞれ “センス・オブ・ワンダー愛” に溢れていて、よき道標となったのだと思います。

そうそう。
神経科学者の大隅典子さんが
寄稿文「私たちの脳はアナログな刺激を求めている」の中で
ヒトは「脳のどこで美しさを認知しているのか」という研究を紹介しているんですけど
美しいと感じたとき血流が増えて活性化する脳の部位は、ちょうど眉間の奥に相当する部分なのだそうです。

眉間といえば、“第3の眼”と言われる場所ですね。
昔の人は、感覚的に解っていたんだなあ。

 

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MA VIE A PARIS

2021-12-24 | 本と雑誌

Joyeux Noël !
クリスマスって実感がまったくありません。
今日も今日とて鍼を打っております。

さて、先日「私のパリ生活 MA VIE A PARIS」という本を読みました。
著者は、アスティエ・ド・ヴィラット。

(H.P. FRANCE のサイトから拝借)

帯に「比類なきパリガイド」とあります。
イヴァン・ペリコリ氏とブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット氏の
お気に入りのお店がABC順に載せられているのです。

そして、この本のすごいところは
活版印刷で作られているということ。



18世紀パリの手工芸技術を継承する「アスティエ・ド・ヴィラット」社は、現在、パリ市内で陶器を手作りする唯一の大規模工房で、サントレノ通りとトゥルノン通りにブティックを構えています。
創業者、イヴァン・ペリコリ氏とブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット氏は美しい本もこよなく愛し続けており、出版社も立ち上げました。 そして、本国フランスで2016年に発行されたのが、パリのガイドブック「MA VIE A PARIS(私のパリ生活)」。
著者である創業者たちのお気に入りのお店を紹介しています。
発行にあたっては、消滅の危機にあったフランスの鉛活字による活版印刷を選択。
これにより、パリに現存する最後の工房を救いました。
ふたりは、このガイドブックを日本語でも活版印刷で発行したいと、DNPに印刷を依頼。DNPは、この思いに賛同し受託しました。
2003年に閉鎖したままの活字倉庫から活字を復活させ、東京近辺でわずかに残る職人さんの協力を得ながら、400ページを超える大作を1年がかりで三方金の美しい活版印刷本へと完成させました。
文字を拾うところから印刷まで。その貴重な記録映像です。

本を開いて、最初のページは「鍼灸師(Acupuncteur)」。
フランス人って、鍼好きなんですよね。

(フランスで開業するには確か、医師免許が必要 だからモグリでやるしかない です。)

パリ、行きたいなあ。

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若返る!

2021-11-08 | 本と雑誌

「瘀(オ)血をとって若返る!」(石井正光 著・さくら舎)読了。

著者は、大阪市立大学名誉教授で皮膚科の先生です。
アトピーや乾癬等は、“瘀(オ)血” が原因であるとして
主に漢方での治療を実践されているとのこと。

おそらく、刺絡もご存じだとは思うんですが
記述はなかったです。残念。
(井穴へのツボ刺激については説明あり)
漢方薬は保険適用されているので
現代医学の先生方も普通に受け入れるんですけどね。
瘀(オ)血を取るんだったら、なんていったって刺絡が一番なのにね。

実績とか経験ではなくて「エビデンス」が必要なんでしょう。
刺絡学会に期待しよう(←他力本願)。

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カレー

2021-10-30 | 本と雑誌

稲田 俊輔著「おいしいもので できている」読了。

イナダシュンスケさんのことは「30分チキン」で知り、以来ファンなんですが
この本、「パラレルワールドのもう一人の私が書いたんじゃ!?」ってぐらい
深く共感しまくり。
言葉のチョイスや文章のリズムも好き。


イナダさんといえば、カレーなんだけど。

この間、家で食事の支度をしていて
父に「今日はカレイ(の煮付け)。」って言ったところ
いつも地蔵みたいに“ぢっ”としてるくせ、急にソワソワ動きだして
「ご飯チンしないと。」「どれによそったらいいのかな。」とか言ってくるので
「は?いつも通りでしょ。」と答えてから「あ!」とピンときて
「カレーじゃないよ、カレイだよ!」って言ったら

明らかに落胆して、しょんぼりしてる・・・。
えー。全然カレーの匂いしてへんやん。醤油と味醂の匂いやん。
ていうか、そんなにカレーが食べたいんですか。

・・・食べたいそうです。
おじいさんでも、やっぱりカレーが大好き。さすが国民食。
私、最近、自分が主食を控えているもので、カレーは作ってこなかったんですが
なんだか可哀そうだから、今度作ることにしました。

で、そこはスパイスカレーではなくて、オーソドックスに「ヒデキ、カンゲキー!(R-50)」のやつですね。

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最近の本読み

2021-07-18 | 本と雑誌

「馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。」
(藤森かよこ 著/KKベストセラーズ)
に続き

「生まれてこない方が良かったのか? ー 生命の哲学へ!」
(森岡正博 著/筑摩書房)
読了。

そして、
「生まれてこない方が良かった ー 存在してしまうことの害悪」
(デイヴィッド・ベネター 著/すずさわ書店)
が控えています。

こうやって並べてみると、「・・・大丈夫?」って感じだけど
全ては受講中の社会人講座で出されたレポート課題のためだから!

「馬鹿ブス貧乏な私たちを待つろくでもない近未来を迎え撃つために書いたので読んでください。」は
引用すると、その題名だけでかなり字数を稼げるので、助かるぅ。

それに、読みやすくて面白かったです。賞味期限はありそうだけど。

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