先週の水曜日、一日お休みを頂いて
MIHO MUSEUM へ行って来ました。
ただ今の展示は
「国宝 曜変天目と破草鞋(はそうあい)」。
副題は「禅と茶の至宝、龍光院四百年の扉が開く」であります。
龍光院はお茶のメッカである大徳寺の塔頭でして
開祖である江月宗玩和尚は、茶人で豪商の天王寺屋・津田宗及の次男です。
訳あって、天王寺屋の所蔵していた名品が、今は龍光院にあるってことで
つまり、お宝の山。
目玉はタイトルにもなっている“曜変天目”です。
日本に三碗ある曜変天目のうち、最も観られる機会の少ないレアな物件。
昨年、京博で開催された国宝展にも出ていたんですけど
私が訪れた会期には無かったんです。
だもんで、MIHO MUSEUMに出るってわかった時から
お休みを作って、待ち構えておりました。
ちなみに他の二碗は
藤田美術館所蔵のものと、静嘉堂文庫美術館のもの。
それぞれ奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」、静嘉堂文庫美術館「日本刀の華 備前刀」にて公開されます。
三碗同時期公開、というので話題になりました。
さて、MIHO MUSEUM。
私、お初でしたが
まぁ遠い。会期中は、JR石山駅からシャトルバスが走るんですけど
小一時間乗りますよ。
めっちゃ山の中でした。それだけに、別世界感はあります。
平日だったため、人出は程良くでした。外国の方も多かった。
レセプション棟から美術棟まで10分程の道のり。道沿いに桜の木が並びます。
先週の時点ではまだまだの様子だったけど、これ咲いたらさぞかし見事だろうなと思いました。
その代わり、桜の時期はとんでもなく混むらしいので、混雑の苦手な方は避けるべし(私もその類いです)。
展示はとても見応えのあるものでした。もちろん曜変天目も。
小堀遠州に縁があるということで、遠州流のお家元がお点前をされている映像が流れていまして
それが、ちょうど今取り組んでいる唐物点だった(と思う)ので面白かったなあ。ガン見しました。
そうそう。
お仕事柄、事情通のM女史から「図録入手は必須です。但し大変重いです。」と聞かされていたので
リュックで行きましたよ。図録、背負って帰りました。
MIHO MUSEUM「大徳寺龍光院 国宝曜変天目と破草鞋」
3月21日~5月19日